オーストラリア大陸の南東に浮かぶ島「タスマニア島」。
オーストラリア固有の動物や手付かずの大自然が特徴のタスマニアには、『魔女の宅急便』の主人公・キキが働いていたパン屋のモデルといわれている「ロス・ビレッジ・ベーカリー」です(スタジオジブリ非公式)。
そこで今回は、オーストラリアのタスマニアにあるロス・ビレッジ・ベーカリーの詳細とアクセス方法、レンタカーを利用してロスに訪れた時の体験と車の運転事情を紹介します。
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ロスへ行くにはレンタカー利用がベスト!
ロスへのアクセス方法
「ロス・ビレッジ・ベーカリー」は、タスマニア島の中東部にあるロス(Ross)という小さな町にあります。
ロスへ行くのに公共交通機関を利用する場合、インターシティというバスがありますが、曜日によりますが1日に数本しかないので現実的ではありません(参照サイト:https://www.tasredline.com.au/)。
ロスへ行くにはレンタカーを利用することが最適解です。
ロスはタスマニア島の空の玄関口である、ホバート国際空港から北に約110kmほど離れており、車で行くと約1時間30分ほどかかります。
ちなみに私は、さまざまな車種とレンタカー会社を比較できて便利なQEEQというレンタカーのサイトを利用しました。
個人的には生まれて初めての外国での車の運転でしたが、オーストラリアは日本と同様に車は右ハンドル・左側通行ですので、海外での運転初心者でも比較的運転しやすかったです。
ただ、タスマニアでの運転中やその前後では、まったく心に余裕がなかったので写真を撮れませんでした。
そのため心苦しいのですが、運転については文字のみでの紹介といたします。
お次は交通事情を少しだけ紹介します。
タスマニアでの交通事情
州によってルールが異なると思いますので、ここではタスマニア州での交通事情を紹介します。
先ほど申し上げたとおり、オーストラリアは日本と同様に車は右ハンドル・左側通行です。
日本と同じような感覚で運転しても、さほど問題ありません。
ただ、制限速度に関しては厳しいのでそこだけはご注意を。
タスマニアでは制限速度は、標識がない限りは都市部では50km、ほかの道では100kmのようです(参照:タスマニア警察の公式サイト(英語))。
オーストラリアは制限速度に関しては日本より厳しいです。スピード違反の取り締まりもけっこう頻繁に行われているそうです。
すごくうろ覚えですが、私のオーストラリア人の友人は、10kmオーバーして警察に取り締られた際、400ドル以上の罰金を支払ったそうです。
おそらく日本の2倍かそれ以上の金額ですよね。ただ、メルボルンがあるビクトリア州での話ですが。
しかし、標識を見ながら制限速度に気をつけて運転していれば、過度に恐れる必要はありません。
車種によっては運転席前のディスプレイに標識のランプが表示され、車が制限速度を超えるとそのランプが点滅して知らせてくれる機能があります。
ちなみに私が運転したタスマニアでは郊外や田舎、ハイウェイではスピードカメラは見つけられませんでしたが、州都のホバート市街地には「カメラがあるよ」という看板を見かけ、実際にカメラがちょいちょいありましたので、その点は気をつけましょう。
なお、タスマニアの交通ルールに関してくわしくは、タスマニア警察の公式サイト(英語)をご参照くださいませ。
そして大事な点がもうひとつ。日本とオーストラリアで大きく違うのは、日本ではほとんど見かけない「ラウンドアバウト」があることです。
ラウンドアバウトのルールについてくわしくは、下記の動画とニューサウスウェールズ州政府の公式サイトをご参照くださいませ。
ラウンドアバウトに侵入する際、右から来た車を優先します。あとは動画のとおりです。
最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえば簡単で楽ですのでご安心くださいませ。
お次は私のタスマニアでの運転の体験談を紹介します。
あくまで個人的な体験談ですので、すべての人や車に当てはまるわけでなないのでご承知おきくださいませ。
タスマニアでの運転
空港からピックアップしてもらい、レンタカー会社でアウトランダー(上の写真)を借りた後、さっそくロスへ向けて出発しました。
アウトランダーの車内にはカーモニターがありましたが、カーナビではありませんでした。
そこにUSBの差し込み口があったので、スマホをカーナビ代わりに利用しようとして充電も兼ねてつなげました。
するとカーモニターにマップが表示され、「Apple CarPlay」というアプリが起動しました。
私はまったく知りませんでしたが、どうやらカーナビのような機能がiPhoneについているようです。
外国なのに日本語の音声で案内してくれますので、ものすごく便利で助かりました。
出発直後にさっそく出くわしたラウンドアバウト。事前に予習していたので通行は難なくできました。
そして先ほど申し上げたとおり、ホバート国際空港からロスまでは約110kmの道のり。
私の感覚では「まだ着かねえのかよ!!」と思うくらい、けっこう長かったです。
ただ、タスマニアでの運転は比較的簡単で、町と町の間の道の周囲には畑と住宅がまばらにある以外は何もなく、標識を見るとだいたい80kmや100km、110kmだったりと、けっこう飛ばせます。
タスマニアは長い1本道が多く、平坦な道かと思いきや、アップダウンやくねくね曲がりくねった道がけっこうあって、正直いって運転は簡単だったけど疲れました。
同乗者がいる場合、気持ち悪くなるかもしれませんので酔い止め薬は持参した方がよいでしょう。
片側1車線の道路が多かったのですが、後ろから車が来て煽られたとしても、制限速度は守りましょう。
私は後ろの車は気にせず、制限速度を守りながらマイペースで運転しました。
罰金を支払うはめになるのは、絶対にごめんですからね。
ハイウェイで2車線になった時にスピードをゆるめたり、停まれそうな路肩に止まったりして、後ろから来た車に道を譲りながら走行しました。
運転中にはオーストラリアならではの光景が見られました。それは車にはねられたであろうカンガルーなどの動物の死体を頻繁に見かけたことです。
そんなこんなで出発して約1時間30分後にロスに到着しました。
ロスにある「セントジョンズ聖公会教会」。ロスは小さな町なので教会が目立ちます
ロスは正直いって、お世辞にも活気があるとは思えない非常に小さな町でした
しかしそんな小さい町のロスにも、やたら人だかりができているところが1カ所ありました。
それが、ロス・ビレッジ・ベーカリーです。
【魔女の宅急便・キキが働いていたパン屋さん!?】ロス・ビレッジ・ベーカリー
「ロス・ビレッジ・ベーカリー」は「ロス・ベーカリー・イン」という宿泊施設が併設されており、地元の人にも観光客にも人気があるベーカリーです。
店先にはかわいらしいコックの看板とテラス席があり、そこでお客さんがゆったりとくつろいでいました。
ロス・ビレッジ・ベーカリーの名物「バニラ・スライス」の看板。すごく自画自賛していますが、結論をいえばまったくもってそのとおりでした
さっそく店内へ。キキが働いている光景が目に浮かぶようなカウンターが目に飛び込みます
ショーウィンドウの左下部にある四角いケーキのようなものが「バニラ・スライス」です
名物のバニラ・スライスと共に購入した「マッシュルーム・パイ」
マッシュルーム・パイというよりステーキ・パイ。お肉がゴロゴロ入っていて食べ応えがありました
サクサク食感のパイ生地と、甘さ控えめながらも濃厚な味わいのカスタードクリームが絶品の「バニラ・スライス」。おすすめの逸品です
宿泊施設の「ロス・ベーカリー・イン」。宿泊すればいい思い出になるかも。キキになった気分に浸れるかもですね
宿泊施設の隣には休憩ができる小さな広場があります。こちらでも多くの人々が思い思いのひと時を過ごしています
ベーカリーと宿泊施設の裏側。キキが今にも飛び出してきそうな雰囲気ですね
スタジオジブリファン必見のロス・ビレッジ・ベーカリー、タスマニアを訪れたらぜひ行ってみてくださいね!
住所:15 Church Street, Ross, Tasmania, 7209, Australia
営業時間:水〜日曜8:30〜16:30
定休日:月・火曜、祝日
公式サイト:https://www.rossbakery.com.au/
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ガソリン入れるのに手こずりました→レンタカー返却
ロスを出発した後、ホバートの宿泊施設に立ち寄りいったんスーツケースを置いていきたいので、復路は違うルートで戻りました。
ホバート市街地に到着し、スーツケースを置いた後に空港近くのレンタカー会社へ車を返却しに向かいました。
車を返却する前にガソリンを満タンにしなければいけないので、空港近くのガソリンスタンドに立ち寄りました。
立ち寄ったガソリンスタンドは日本にもある、貝のマークの「シェル」です。
ホバート空港近くのシェル(場所はこちら)は無人のセルフのガソリンスタンドでした。
最初はガソリンの入れ方がまったくわからなかったのですが、私と同様にやり方がわからなかった東南アジア系の旅行者らしきカップルと遭遇。
カップルの男性が現地の人にやり方を聞いて、それを私にも教えてくれました。
すみませんが、やり方はほとんど覚えていないので、Google Mapで見たPay Stationの画像に書いてあった手順を下記に記しました。
Pay Stationの操作方法は以下のとおりです。
2. Select “1” for fuel(燃料に「1」を選択します)
3. Follow instructions on the screen(画面の指示に従います)
4. Go to pump and take fuel(ポンプに行き、燃料を取り出します)
5. To obtain a receipt:
Select “2” for receipt and follow instractions on the screen
(領収書を取得するには:領収書に「2」を選択し、画面の指示に従ってください)
特に3の行程に関しては、本当にうろ覚えで恐縮ですが、「ガソリンを入れる分の金額を入力→クレジットカードで支払い」だったと思います。
しかも金額分というのがなかなかのくせ者で、どれだけ入れるかをいちいち計算しなくてはならないのが超絶めんどくさい。
たとえば私の場合ですが、三菱のアウトランダーを乗っていたので、まずはその車のタンクの量をネットで調べました(知らねえし!)。
メーターを見たら1/4減っていたので、燃料タンクの容量を4で割って、入れる量を割り出しました。
そしてレギュラーガソリンの値段をチェック。
車を借りる前にレンタカー会社のスタッフさんが教えてくれるとは思いますが、レギュラーガソリンの名前は「Unleaded 91」です。
その時のガソリンの正確な額は覚えてないですが、価格を見ると「179.9」だの「191.9」だの3ケタの数字。
単位がわからんわ!!!
正確にお答えできなくて心苦しいですが、おそらくオーストラリア・セントの表記です。そのため値段が179.9だったら、1ドル79.9セントとなると思います。
ただでさえセルフは慣れていないのに、ましてやここは外国。
ガソリンを入れる時、テンパってそういった計算が思いつかなくて、「もうめんどくさい!!!」ってなってしまい、「適当に20ドル分でいいや!」といった感じで20ドル分を入れました。
メーターを見たら満タンになっていたので、結果オーライ!
後で知ったことですが、「近くの“bp”ならスタッフがいるよ」と、レンタカー会社のスタッフさんが教えてくれました(場所はこちら)。
ああっ、そっちに行っておけばよかったのかな。
海外でレンタカーを利用する際、日本にいる時にインターネットで、あらかじめその国のガソリンスタンドの利用方法を調べておいた方がいいと存じます。
スタッフさんがいるガソリンスタンドに行けば、問題ないんですけどねぇ。
スタジオジブリ映画の聖地巡礼に行ってみましょう!
スタジオジブリ非公式とはいえ、まさかオーストラリアのタスマニアにキキが働いたパン屋のモデルがあるなんて思いもよりませんでしたね。
今回紹介したロス・ビレッジ・ベーカリーのほかにも、魔女の宅急便に登場した街「コリコ」のモデルになった場所があります。
それはオーストラリアではなく、北欧スウェーデンの首都ストックホルムの旧市街「ガムラ・スタン(Gamla Stan)」と、スウェーデン最大の島・ゴットランド島にある世界遺産の「ヴィスビー(Visby)旧市街」です(これらはスタジオジブリ公式のようです)。
ガムラ・スタンやゴットランド島など、スウェーデンについてくわしくは、当ブログ内のスウェーデンの記事でたくさん紹介しているので、こちらも併せてご参照くださいませ。
以上、オーストラリアのタスマニアにある魔女の宅急便・キキが働いていたパン屋さん!?「ロス・ビレッジ・ベーカリー」について紹介しました。
ご参考にしていただければ幸いです。
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