北大西洋に浮かぶ火山と氷河の島国、北欧「アイスランド」。
手付かずの雄大な自然が広がるアイスランドでは、その自然を満喫できるさまざまなアクティビティやツアーが催行されています。
そこで今回はアイスランドで人気・定番の「ゴールデン・サークル」と「パフィン・ホエールウォッチング」ツアーを紹介します。
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・【GetYourGuide】アクティビティ・現地ツアーのオンライン予約サイト
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ゴールデン・サークル観光ツアー
まずは「ゴールデン・サークル」について紹介します。
「ゴールデン・サークル」とは、「グトルフォス」「ゲイシール」「シンクヴェトリル国立公園」の3つのスポットを合わせた総称です。
これらの観光スポットはいずれもアイスランド南西部にあり、首都レイキャヴィークから日帰りツアーやレンタカーで行くことができます。
そのためレイキャヴィーク発のゴールデン・サークル観光ツアーは、アイスランドの旅行において定番中の定番となっています。
グトルフォス
「グトルフォス(Gullfoss)」は、“黄金の滝(Golden Falls)”という意味の美しい滝。
フォス(foss)はアイスランド語で「滝」という意味で、アイスランドにある大抵の滝の名前には、語尾にフォスとついています。
日本では「グトルフォスの滝」と表現する場合もありますが、これだと二重になってしまうんですよね。
滝は間近で見ることもでき、水流の多さと轟音はすさまじく、目と耳そして肌でひしひしと迫力を体感できます
グトルフォスにはこんな逸話があります。
1907年、滝周辺の景観が一時、外国資本に買い占められそうになったことがありました。
イギリスの企業がこの地に発電所を建てる計画をしていたそうです。
この計画に反対したのが、この近くに住む農夫のトーマスとその娘シグリズルでした。
シグリズルはレイキャヴィークまで徒歩で向かい、政府に計画の中止を訴えました。
すでに正式の売買契約が終了していることから、計画の中止は難しい状態でした。
そこで彼女は「もしも滝が外国資本に売られたなら、私は滝に身を投げます」と訴えました。
彼女の命をかけた訴えが功を奏したのか、イギリスの企業は契約の実行をためらったそうです。
結局、契約は無効となり、ひとりの勇敢な女性によりグトルフォスは守られたのでした。
滝を守った女性・シグリズルのプレート
住所:Gullfoss, 801 Selfoss, Iceland(カフェ・レストラン・ショップ)
営業時間:9:00〜20:00(カフェ・レストラン・ショップ)
公式サイト:https://gullfoss.is/
ゲイシール
「ゲイシール(Geysir)」とは間欠泉のことであり、このエリア一帯に間欠泉が点在しています。
この近くにあるビジターセンター周辺で、もっとも大きい間欠泉は「ストロックル間欠泉(Strokkur)」です。
間欠泉は英語では「ガイザー(Geyser)」、アイスランド語の「ゲイシール(Geysir)」が語源となっています。
間欠泉が噴き出すのを、多くの観光客が今か今かと待ち受けています
約5分おきくらいかな? 定期的にストロックル間欠泉は噴き出しています。そのさまは豪快そのものです
間欠泉が噴き出す姿を写真に収めるのはなかなか難しく、噴き出す直前の半球状の水面を撮影したかったのですが、タイミングが合わずに撮ることができませんでした。
シンクヴェトリル国立公園
「シンクヴェトリル国立公園(Þingvellir:Thingvellir)」は、北米プレートとユーラシアプレートの境目にある国立公園。
北米プレートとユーラシアプレートが互いを引っ張りあい、少しずつ広がって裂け目(ギャウまたはギャオ:gjá)が形成されていくところです。
930年にこの地で「アルシング」(Alþingi)とよばれる世界最古の民主議会が開かれたということで、シンクヴェトリル国立公園は世界自然遺産ではなく世界文化遺産に登録されています。
プレートとプレートの間にある裂け目「ギャウ」の上を歩くことができます。なんだか不思議な気分になりました
なお、うろ覚えですがシンクヴェトリル国立公園は施設が充実しているとはいえないので、トイレと買い物、食事などはほかの2つのスポットで済ませておくことをおすすめしたいです。
次はパフィン・ホエールウォッチングツアーを紹介します。
なお、下記のサイトにはアイスランドのさまざまなツアーやアクティビティがあり、予約することができますのでご参照くださいませ。
・現地発オプショナルツアー予約 ベルトラ【VELTRA】
・【GetYourGuide】アクティビティ・現地ツアーのオンライン予約サイト
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パフィン・ホエールウォッチング
アイスランドで人気のあるアクティビティ・ツアーといえば、「パフィン・ホエールウォッチング」も挙げられます。
レイキャヴィークの港から船で出発し、沖合でパフィンや鯨を見るツアーが催行されています。
ちなみに「パフィン」とは日本語で「ニシツノメドリ」。
アイスランドはパフィンの主要の繁殖地になっており、アイスランドでは国鳥のような存在になっています。
「Elding(エルディング)」という会社が催行しているツアーに参加しました
このような姿が見られるといいですね
この船に乗ってレイキャヴィークの沖合に出発です
船の中はこのような感じ。激しく揺れるのでゆっくりしていられないんですけどね
レイキャヴィークを出発して沖合に出ていきます
船の上の様子。風はめっちゃ強いので防風・防寒対策はしっかりしておきましょう
パフィン・ホエールウォッチングでは防風・防寒対策はもちろんのこと、もっとも対策しておかなければならないのは「船酔い」だと思います。
揺れが平気な人もいるかと存じますが、船は波で上下にかなり激しく揺れます。
船の上でリバースしている方が何人かいました。
酔い止め薬は必ず服用しておくことをおすすめします。
ちなみに私の場合、酔い止め薬を服用して、なおかつ船上では座らず止まらず動き回っていました。
そうでもしていないと、今にもリバースしちゃいそうな気分になりましたので。
沖合にある小さな島の近くに到着。ここでパフィンが巣を作っているようです
パフィンが空を飛ぶと、いつもカモメに追いかけられます。いじめられているのかな? もしかしたら食べられちゃうのかな?
パフィンはめちゃくちゃ速く空を飛ぶので、写真を撮るのが難しいです
海にぷかぷか浮いているパフィン。これなら写真を撮るのは難しくないですね
鳥の大群がいるということは、そこに魚の群れがいるということ。そしてそれを求めてクジラがやってくるということですかね?
場所はだいたいこのあたりです。だいぶ沖合に出ましたね
ちなみにクジラは尻尾が水面から見えただけで、一瞬だったので写真に収めることができませんでした。
ザトウクジラがザッパーンと海面を飛び跳ねる姿が見てみたかったのですが、残念ながら今回は不発でした。
今回のツアーではパフィンやクジラが自分が満足するほどは見られず、個人的には残念な結果になりました。
自然が相手ですから、こればかりはどうしようもないですね。
しかし、ツアーそのものは貴重な体験ができて楽しかったので、おすすめすることはできます。
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・【GetYourGuide】アクティビティ・現地ツアーのオンライン予約サイト
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アイスランドでアクティビティを楽しみましょう
手つかずの雄大な自然と、絶景がおりなす魅力的なアイスランド。
そのアイスランドの魅力を存分に体験できるツアーやアクティビティにぜひ参加してみましょう。
ただ、アイスランドはほかの北欧諸国と同様に物価が高く、その水準は世界最高レベルといえます。
あくまで個人的な感覚ですが、ここで紹介したゴールデン・サークルや人気観光地のブルー・ラグーンにあるカフェやレストランの価格は、レイキャヴィーク市街などよりもまたさらに高いです。
マジでぼったくりプライスでした。
事前にスーパーマーケットなどで食料を購入して、飲食代を節約するのもひとつの方法です。
それらを踏まえてアイスランド旅行を、思いっきり楽しんでみましょう。
以上、アイスランドの人気・定番ツアーのゴールデン・サークルとパフィン・ホエールウォッチングについて紹介しました。
ご参考にしていただけたのであれば幸いです。