ニュージーランドのカンタベリー地方にある、南島最大の都市「クライストチャーチ」。
英国文化が色濃く根付いているクライストチャーチは、公園や庭園が市内各地に点在しており、古くから“ガーデン・シティ”という愛称で知られています。
クライストチャーチは、“イギリス以外でもっともイギリスらしい街”と称されるほど街並みが美しいです。
南島の街で最大の人口を誇るクライストチャーチですが、効率よく周れば1日で主要な観光スポットを巡ることができます。
そこで今回は、クライストチャーチのおすすめ観光スポットと、1日観光モデルコースを紹介します。
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クライストチャーチ空港から市内中心部へのアクセス
クライストチャーチは日本からの直行便がなく、オークランドでの乗り継ぎで行くのが一般的です。
クライストチャーチ国際空港は、国内でオークランド国際空港の次に乗降客が多い空港で、南島の玄関口となっています。
空港から市内中心部へのアクセスは、「メトロ」と呼ばれる路線バスが、バスターミナルの「バス・インターチェンジ」まで運行しています。
空港からメトロ3番または29番のバスに乗り、バス・インターチェンジまでは約30〜40分くらいで到着します。
なお、路線図や時刻表について、くわしくはメトロの公式サイト(英語)でご確認くださいませ。
バス・インターチェンジの建物。メトロは市内を張り巡るように走っていて、市民の便利な交通手段となっています
路線バス以外には、タクシーまたはエアポートシャトルを利用して市内にアクセスできます。
「スーパー・シャトル」というエアポートシャトルを下記の記事で紹介していますので、併せてご参照くださいませ。
クライストチャーチのおすすめ観光スポットとモデルコース
続きましては、クライストチャーチのおすすめ観光スポットと1日観光モデルコースを紹介します。
それぞれ少し距離がありますが、徒歩で充分に周ることができるので、今回はトラムや路線バスを利用せずに、徒歩での移動を前提とします。
ちなみにトラムは市内中心部を走っていますので、効率的に回ることができて便利です(私は利用しませんでしたが)。
とりあえずスタート地点は中心部にある「カセドラル・スクエア」とします
カセドラル・スクエアからHereford St.またはWorcester Blvd.を通り、西へ向かいます。
追憶の橋
エイボン川に架かる橋でひと際美しく、アーチ型の門をを持つ「追憶の橋(Bridge of Remembrance)」。
第一次世界大戦当時、兵士たちが兵舎からこの橋を渡って駅までの道を行進し、旅立った戦場で故郷を振り返った時に、思い出される橋であることから、この名前が名付けられました。
最初に紹介しましたが営業時間は関係ないので、都合がいい時に見に行ってみましょう。
クライストチャーチ植物園/ハグレー公園
広大な敷地面積を誇る「ハグレー公園」内にある「クライストチャーチ植物園」。
植物園は午前7時から開門していますので、ここを最初の目的地としました。
クライストチャーチ植物園は1863年、イギリスのビクトリア女王の長男、アルバート・エドワード王子とデンマークのアレクサンドラ王女との婚礼を祝してイングリッシュ・オーク(オウシュウナラ)を植えたことがはじまりです。
園内ではバラ園のほか、日本庭園やニュージーランド固有の植物などを見ることができます。
園内を巡るツアーがありますので、興味がある方は参加してみてはいかがでしょう。
エイボン川で人気のアトラクション、「パンティング」と呼ばれる舟遊び。くわしくはこちらのサイト(英語)をご参照ください。日本語サイトでなら「VELTRA(ベルトラ)」で予約することができます
世界平和を願って設置された「世界平和の鐘」
バラ園には250種類以上ものバラが咲き乱れています
ビジターセンターとカフェがあるので、ちょっとしたひと休みに利用してみてもよいでしょう
住所:Rolleston Avenue, Christchurch 8013, New Zealand
開館時間:[植物園]4〜9月 7:00〜18:30、3・10月 7:00〜20:30、11月〜2月 7:00〜21:00
[ビジターセンター&カフェ]9月〜5月 9:00〜17:00、6〜8月9:00〜16:00(クリスマスは休業)
公式サイト:https://www.ccc.govt.nz/parks-and-gardens/christchurch-botanic-gardens
カンタベリー博物館
クライストチャーチ植物園の隣にある「カンタベリー博物館」。
10時開館が多い博物館において、9時から開館しているので朝早くに訪れることができます(閉館時間は17時)。
ニュージーランドの先住民族「マオリ」の文化に関する展示物や、入植時代の家具や乗り物、ニュージーランド固有種の鳥たちの剥製などが展示されています。
しかし残念ながら、ロールストン・アベニュー沿いにあるこの建物は、再開発のため閉鎖されています。2028年末に再オープンを予定とのことです(公式サイト参照)。
2023年7月時点では、どうやら別の場所に移設されているようです。
アートセンター
クライストチャーチ植物園とカンタベリー博物館だった建物から、道路を挟んで反対側にある「アートセンター」。
もともとはカンタベリー大学の校舎として使用されていたアートセンター内には、さまざまなギャラリーやカフェ、ショップなどが軒を連ねており、市民の憩いの場としての役割を果たしています。
住所:2 Worcester Boulevard, Christchurch, New Zealand
開館時間:10:00〜17:00
休業日:クリスマス、聖金曜日
公式サイト:https://www.artscentre.org.nz/
クライストチャーチ・アートギャラリー
ガラス張りのユニークな外観が目を引く「クライストチャーチ・アートギャラリー」。
この美術館では企画展が中心ですが、国の歴史にまつわる作品は常設展示されており、現代アートやデジタルアートを鑑賞することもできます。
住所:Corner Worcester Boulevard and Montreal Street, Christchurch, New Zealand
開館時間:10:00〜17:00(水曜は〜21:00)
公式サイト:https://christchurchartgallery.org.nz/
クライストチャーチ・アートギャラリーの近くに人気レストランがいくつかありますので、この辺りでランチにしてもよいでしょう。
クエイク・シティ
「クエイク・シティ」は、2010年から2011年にかけて複数回起きた大地震の記録を残す博物館です。
地震当時のビデオやインタビューが放映されているほか、地震で被害を受けた歴史的建造物の一部が展示されています。
日本の救助隊についても紹介されており、地震が多い日本にも馴染み深い博物館といえます。
住所:299 Durham Street North, Corner Armagh Street, Christchurch, New Zealand
開館時間:10:00〜17:00
入館料:大人20ドル、学生・シニア16ドル
公式サイト:https://quakecity.co.nz/
このあとは再びカセドラル・スクエア方面へ向かいます。
その途中にある「Te Pae Christchurch Convention Centre」。外観が印象的です
2011年の「カンタベリー地震」により倒壊した「クライストチャーチ大聖堂」。2027年の完成に向けて再建されているとのこと。完成が待ち遠しいですね!
カセドラル・スクエアを過ぎたら、このアーケードを通り抜けます
アーケード内はトラムが走っています。ここにトラム・レストランの出発地点があります
ニュー・リージェント・ストリート
スペイン風のカラフルな建物が並ぶ「ニュー・リージェント・ストリート」。
レストランやカフェ、ショップなどが建ち並んでおり、ここでランチやディナーを楽しんでみてもよいです。
おいしいジェラート店もあるので、立ち寄って食べてみてはいかがでしょう。
カードボード・カセドラル(仮設大聖堂)
2011年のカンタベリー地震によりクライストチャーチ大聖堂が倒壊したため、仮設として建てられた「カードボード・カセドラル(仮設大聖堂)」。
日本人建築家の坂茂氏が手がけたデザインで、ボール紙製のチューブや紙素材で作られています。
シンプルなデザインが印象的な教会の内部
カラフルで美しいステンドグラス
住所:234 Hereford Streets, Christchurch 8011, New Zealand
開館時間:9:00〜16:00または夜の礼拝終了後のいずれか遅い方(日曜は8:00〜17:00)
公式サイト:https://www.cardboardcathedral.org.nz/
次は少し歩きますが、2019年にオープンした話題の都市型ファーマーズマーケットへ向かいます。
リバーサイド・マーケット
「リバーサイド・マーケット」内では、レストランやカフェが軒を連ねており、新鮮な肉や魚、野菜などを販売している市場もあります。
さまざまな料理を楽しむことができるので、ランチや軽食を堪能するのにおすすめしたい場所です。
観葉植物がぶら下がっている、開放的な空間の市場内。いつも多くの人で賑わいを見せています
住所:96 Oxford Terrace, Christchurch 8011, New Zealand
営業時間:月〜水曜7:30〜18:00、木〜土曜7:30〜21:00、日曜7:30〜17:00
※店舗により異なる
公式サイト:https://riverside.nz/
リバーサイド・マーケット近くを流れるエイボン川。そこには「カンタベリー地震国立慰霊碑」があります。大理石の壁には犠牲者の名前が書かれており、日本の方の名前もありました
リバーサイド・マーケットを楽しんだら、くどいようですが再びカセドラル・スクエアへ向かいます。
チュランガ
カセドラル・スクエアのそばにある、2018年にオープンした中央図書館「チュランガ(Tūranga)」。
近代的なデザインの建物は5階建てで、蔵書の数は約18万。日本の雑誌や漫画も数多く取り揃えており、館内でゆっくりとくつろぐことができます。
子ども心をくすぐる図書館の内装。大人でも楽しめます
展望デッキから見るクライストチャーチ大聖堂とカセドラル・スクエア。ここからでしか見られない角度の景色です
住所:60 Cathedral Square, Christchurch 8011 New Zealand
営業時間:月〜金曜9:00〜20:00、土・日曜10:00〜17:00
公式サイト:https://my.christchurchcitylibraries.com/turanga/
トラムウェイ・レストラン
クライストチャーチ1日観光のクライマックスは名物ディナーです。
ディナーは予約ができたら、トラムに乗りながらディナーが楽しめる「トラムウェイ・レストラン(Tramway Restaurant)」を利用してみましょう。
トラムウェイ・レストランでのディナーは、こちらのサイト(英語)で予約ができますが、少々わかりづらい。
日本語のサイトなら、現地発ツアー予約サイトの「Veltra(ベルトラ)」で予約することができます。
・ブッキングドットコム【Booking.com】
・エクスペディア【Expedia】
・アゴダ【agoda】
【格安海外航空券のおもな予約サイト】
・早割はこちら!【エアトリ】
・格安航空券のサプライス【Surprice】
【ニュージーランドの現地発オプショナルツアーのおすすめ予約サイト】
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・【KKday】国内・海外旅行(チケット・交通・ツアー・体験)の予約サイト
・【Klook】クルック・ワクワクが見つかる旅行・レジャー予約サイト!
【ニュージーランドのおもなツアー予約サイト一覧】
・【HIS】エイチ・アイ・エス
・【JTB海外旅行】オーストラリア・ニュージーランド
・クラブツーリズム
クライストチャーチのおすすめ観光スポットと、1日観光モデルコースの紹介はこれで終わりです。
しかし正直に言えば、これだけの観光スポットを1日ですべて巡るのはだいぶ難しい。おそらく駆け足でやっとです。
じつのところ、私も2箇所くらい飛ばしました。なので、それぞれ優先順位を決めて周ってみてくださいね。
クライストチャーチのおすすめホテル
ここではクライストチャーチのおすすめホテルを紹介します。
下記の条件にあてはまるホテルをセレクトしてみました。
・料金が比較的リーズナブル
・アメニティがひととおり揃っている
・朝食がある
・荷物預かりがある(個人的に超重要)
まずひとつめのホテルは「ブレイクフリー・オン・カシェル(BreakFree on Cashel)」。
市内の中心部に位置しており、外食もショッピングも観光も便利。
朝食はカフェで食べたかったので利用しませんでしたが、見た感じなかなか豪華でおいしそうでした。
コンパクトな部屋ですが、機能的で過ごしやすい
あと、上記の条件にあてはまるホテルがもうひとつあります。
それは「イビス クライストチャーチ(ibis Christchurch)」です。
カセドラル・スクエアの近くにあり、バラエティに富む朝食がおいしくて評判。
スタイリッシュできれいな部屋で過ごすことができるのでおすすめです。
旅行において、宿泊施設選びは重要です。
すてきなホテルに滞在し、旅行をぜひ楽しんでみてくださいね。
以上、クライストチャーチのおすすめ観光スポットと1日観光モデルコースを紹介しました。
ご参考にしていただけたのであれば幸いです。
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