パース近郊の町・フリーマントルの沖合から西に18kmのところに浮かぶ小さな島「ロットネスト島」。
そのロットネスト島には、「クオッカ」という有袋類のワラビーの仲間が生息していることでも有名です。
「クオッカ」は口角が上がった笑顔のような顔をしていることから、「世界一幸せな動物」と呼ばれており、クオッカ目当てに世界各地からたくさんの観光客がロットネスト島に訪れています。
そこで今回は、オーストラリア・ロットネスト島で世界一幸せな動物“クオッカ”に出逢える周遊ツアーについて紹介します。
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【ロットネスト島】世界一幸せな動物“クオッカ”に出逢える周遊ツアー
パースから出発。ヒラリーズからフェリーでロットネスト島へ
ロットネスト島へはフリーマントルまたはヒラリーズからフェリーに乗っていきますが、観光客はツアーに参加して向かうことが現実的です。
ちなみに私はツアー予約サイトのベルトラ【VELTRA】で数あるツアーの中から、「ロットネスト島「世界一幸せな動物」クオッカに出逢えるウォーキング&島内サイクリング周遊ツアー〈パース市内送迎付き/ヒラリーズ発着〉」を予約して参加しました。
結論からいえば、めっちゃ満足度が高かったです。
ロットネスト島内での移動手段は自転車またはバスになりますが、時間を気にせず移動が自由にできて、小回りが利くので自転車を借りることをおすすめしたいです。
特に夏は気候がいいので、自転車で走ると清々しい気分を味わえます。
私が参加したツアーは宿泊したホテルの近くにあるミーティング・ポイントでピックアップしてもらい、ヒラリーズまで向かいます。
ヒラリーズのフェリーターミナルに到着しましたら、受付(上の写真)で手続きを済ませます。
出発まで多少は時間があるので、フェリーターミナル内にあるカフェを利用してもよいかと存じます。
受付で手続きを済ませた後、レンタサイクルをピックアップします
どれも同じような自転車ですが、名前が書いてあるので間違うことはないでしょう。鍵もついているので安心、鍵の番号は借りる時に教えてもらえます
フェリーには自転車を預けてから乗り込みます
フェリー内には売店もあります
フェリー内の席。けっこうきれいでゆったりと座れます
フェリーの船上の席。日差しが強いので焼けたくない方は日焼け止めが超必須です
ヒラリーズを出発する直前、私は痛恨のミスをしたことに気づきました。
酔い止め薬を持参するのを忘れました。船酔いしやすい私は少し不安になりましたが、船はそこまで揺れたわけじゃないので、結果としてはまあ大丈夫でした。
船酔いが心配な方は、酔い止め薬を持参した方がよいかと存じます。
ヒラリーズを出発してから約45分でロットネスト島に到着します
ロットネスト島の港に到着しましたら、フェリーのスタッフさんが自転車を降ろして名前を読み上げますので、自分の名前が呼ばれたら自転車を受け取ってロットネスト島のツアーが本格的にスタートします。
ロットネスト島をサイクリング
自転車を受け取った後は、フェリーの出発時刻まで自由時間となります。
港の近くにあるビジターセンター(上の写真)の裏側にはカフェやベーカリー、サブウェイ、小さなスーパーマーケットなどがあり、出発前かもしくは島内をめぐって戻ってきた後に休憩してもよいでしょう
ロットネスト島はバスも運行していますので、自転車に乗るのが面倒な方は利用してもよいかと存じますが、個人的には自転車の方が断然おすすめです
パースにある人気カフェ「ドーム・カフェ」がロットネスト島にもあります
海沿いを自転車で走るとめっちゃ気持ちいいです
ロットネスト島にはのんびり過ごすのが気持ちよさそうなビーチが点在しています
太古の昔からそのままの自然が残ったかのような光景が広がっています。不思議な木々や植物がそこかしこにありました
別荘のような建物が建ち並んでいたり、沖合には何隻ものフェリーが停泊していたりと、まるで金持ちの巣窟のようなところがいくつかありました
島の北東部にあるバサースト灯台。そばにはきれいな海が広がるビーチがありました
私が自転車で通ったルートはビジターセンターから出発して南東へ向かい、南側の海沿いをひた走り、ワジャマップ灯台にたどり着いたら引き返して、いくつかの湖が集まる道を通り抜け、北側の海岸線をひた走り、バサースト灯台に立ち寄ってから出発地点に戻るというルートをたどりました。
肝心のクオッカはどこにいる!?
のちほど調べたことですが、ロットネスト島にはクオッカが約10000匹くらい生息しており、天敵がいないこの島でのんびり暮らしているそうです。
ロットネスト島に着いた時、私はなんの情報も得ずに適当に自転車を走らせていました。
奈良公園や広島の宮島にいる鹿のように、クオッカがそこらじゅうにいるんだろうと高を括っていましたが、一向に見つけられませんでした。
そこで私は島の南東部の湾に停まっていたバスの運転手さんに、クオッカはどこにいるかを聞いてみました。
「クオッカがいるのはここだよ」と、運転手さんに教えてもらったところを下の地図に記しておきました。使い古してボロボロになっていて恐縮ですがご覧くださいませ。
上の地図に赤のボールペンで丸をつけたところが、運転手さんが教えてくれたところ。下の赤く囲ったところが実際に私がクオッカを見つけたところです
1番って、出発地点の港じゃねえかよう! まさに灯台下暗しです。
この時私は地図上の4番あたりにいましたので、5番のParker Pointへ向かいました。
しかし、Parker Pointでは見つけられなかったので、当初から行こうとしていた8番のワジャマップ灯台へ行くことにしました。
右側奥に見えるのがワジャマップ灯台。道の左側には木々がうっそうと茂っております
その木々の下にはクオッカの注意事項に関する看板がありました。それならこの辺にいるのかなと探してみました
いたーーーーー!!!!! クオッカをついに見つけました!!!!!
最初の1匹を見つけた時は感激もひとしおです。1匹目を見つけたらその周りには、ほとんどの場合はほかにも数匹いました。
時間を忘れてクオッカの写真を撮りまくりました。そして満足したらワジャマップ灯台へ向かいました。
私が最初にクオッカを見つけた場所はこの辺りです
ちなみに先ほどの画像で注意喚起があったように、クオッカは餌をあげるのは禁止で、触ったり、抱っこしたりすることも罰金の対象になりますのでご注意くださいませ。
それらをやりたくてたまらないのは、やまやまなんですけどね。
ロットネスト島のランドマーク的存在の「ワジャマップ灯台」。灯台のそばにある木と、この写真の左側にある木の下にもクオッカが何匹かいました
成体でも充分にかわいいけど、子どものクオッカはかわいさが倍増します
ワジャマップ灯台を出発したら先ほど紹介したルートを通って、出発地点に戻りました。
地図の1番の位置にある出発地点にもクオッカがいるということで、自転車を置いてちょっと探してみました。
「Family Fun Park」内にクオッカが2匹いました。そのほか、日本では見かけないような大きなトカゲが数匹いました。写真を撮ろうと思ったのですが、トカゲの走るスピードが速すぎて撮れませんでした
先ほど紹介したドーム・カフェの近くにある丘に、クオッカが何匹もいました。場所はこの辺りです
クオッカの親子に出逢えることもあります。かわいさMAX!
観光客がたくさんいるカフェや商店がある出発地点あたりにも、しれっといました。クオッカはロットネスト島では身近な存在なんですね
私はクオッカの生態については何ひとつ存じておりませんが、海岸線沿いの開けた場所よりも、木々が生い茂った場所にいるんだなということに気づきました。
クオッカはおそらく直射日光や暑さが苦手で、日陰を好む傾向があるかと思われます。
実際に見つけた場所はいずれも、直射日光が当たらない日陰のところでしたから。
それと、ワジャマップ灯台から西側、先ほどの地図でいう9〜16番の場所は、時間がないし遠いしめんどくさいので行きませんでした。
そのため、その場所にクオッカがいるかどうかの確認はできていないことを、ご承知おきくださいませ。
クオッカの写真の撮り方
インターネットやSNSを見ると、笑顔のクオッカの写真や一緒にセルフィーで撮った写真などを見かけます。
私がクオッカを見つけた時、いったいどうやってそれらを撮ったのか、全然わかりませんでした。
実際にクオッカは前足を地面につけていたり、かがんでいる体勢でいることが多く、なかなか立ち上がってくれません。
それとクオッカは臆病な生き物かと思われます。なぜなら、人間があまり近づくと逃げちゃいますから。
じゃあどうやって撮ったの?って話になりますよね。
これはあくまで私の撮り方ですが、クオッカの中には人懐っこい個体もいました。そのクオッカに狙いを絞りました。
笑顔の写真を撮るには下から上へ向けて撮る必要があります。そこで私は上に注意を引きつけて、クオッカが反応して立ち上がった瞬間に写真を撮りました。
あまり褒められたやり方とは思えませんが、セルフィー棒で上に注意を逸らしている隙に、カメラやスマホで撮影しました。
でもこれをあんまりやりすぎると、クオッカは怯えて逃げちゃいますから。ほどほどにしておきましょう。
自撮りでクオッカと一緒に撮る方法ですが、私の場合は身をかがめて、持っているスマホとクオッカを向かい合わせて下から上へ向けて撮りました。
その時の写真がこちら。顔を出したくないのでモザイクで自主規制していますが、体勢がきついので顔が真っ赤になっています
葉っぱを食べているクオッカとの自撮りができました。タバコを吸っているみたいに見えるけど、やっぱりかわいいです
結局のところ、なかなかうまく撮れずに自分が納得した瞬間で撮影することはできませんでしたが、自然の生き物なのでこればかりは仕方ありません。
インスタグラムなどを見ていると、うつ伏せに寝そべってクオッカと一緒に自撮りしている強者がいましたが、私はその撮り方は嫌でした。
だって、そこらじゅうにクオッカのフンが落ちていますから(笑)。
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じつはクオッカを日本で見られる?
ツアーはフェリーの出発時間までに戻り、自転車を預けてヒラリーズに戻ったら再び自転車を受け取って返却し、ツアーのマイクロバスに乗って集合場所まで送ってもらったら終了となります。
ところで見出しに書いてあるとおり、クオッカは日本で見られるのかということですが、「埼玉こども動物自然公園」で見ることができるようですね。
ただ、私は埼玉こども動物自然公園に行ったことがないので紹介できません。詳細は埼玉こども動物自然公園の公式サイトにてご確認くださいませ。
日本で見られるとはいえ、せっかくなのでパースに実際に訪れて、ロットネスト島のツアーにぜひ参加してみることをおすすめしたいです。
ロットネスト島で世界一幸せな動物「クオッカ」に出逢って、野生のクオッカを好きなだけ存分に触れ合ってみてはいかがでしょう(実際に触っちゃだめですよ)。
以上、【ロットネスト島】世界一幸せな動物“クオッカ”に出逢える周遊ツアーについて紹介しました。
ご参考にしていただけましたら幸いです。
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