世界最大級のブナの原生林が広がる世界遺産「白神山地」。
山深いイメージがある白神山地ですが、青森県のJR「弘前駅」からバスで割と簡単にアクセスできます。
そこで今回はJR弘前駅からバスで巡る、世界遺産・白神山地のおすすめ観光スポット、モデルコースについて紹介します。
弘前駅から行く白神山地のアクセス
白神山地にはJR弘前駅からバスが運行しており、本数は少ないですが直通バスがあります(おおむね夏期のみ。冬期は運休)。
今回は自家用車ではなく、公共交通機関(路線バス)を利用したアクセス方法を紹介します。
弘前駅近くにある弘南バスの案内所。ここでバスのチケットを購入します
往復券を購入。片道だと1880円になるため、往復で買うのが割安なのでおすすめです
弘前駅から観光拠点となる「アクアグリーンビレッジANMON」のバス停まで約1時間30分。なかなかの長旅です
なお、最新の時刻表や料金、運行期間などについては弘南バスの公式サイトをご参照くださいませ。
約1時間30分後に「アクアグリーンビレッジANMON」に到着します。バスは到着してから次の出発までだいたい20分くらいでしたので、ここでくつろぐのは後にして、トイレ休憩ぐらいにしておいて、次の目的地まで出発します。
白神山地のシンボル・神秘的なマザーツリー
アクアグリーンビレッジANMONから、さらにバスで次のバス停「津軽峠」まで向かいます。
ここから先は大半が未舗装の道路。デコボコ道を通っていきます
バス停「津軽峠」に到着。着いたバスでアクアグリーンビレッジANMONに戻ります。約20分後に出発するので滞在時間はその間だけとなります
ここから白神山地のシンボル的存在である「マザーツリー」まで歩いていきます。時間は往復で約10分。滞在時間は短いですが、見学はできるのでそんなに焦らなくても大丈夫です(といいつつも私は少し焦りました)
神秘的な「マザーツリー」の姿。白神山地で最も有名なブナの木です
バスを逃したらやばいです。自分で歩いて下山しなければなりませんので、バスの出発時間までには必ず戻りましょう。
ちなみに津軽峠からアクアグリーンビレッジANMONまで、「高倉森自然観察歩道」というハイキングルートがありますが、徒歩で約4時間かかるみたいなので、チャレンジしたい方はどうぞといった感じですね。
それではお次は「アクアグリーンビレッジANMON」について紹介します。
アクアグリーンビレッジANMON
ブナの散歩道や暗門渓谷ルートの入口にあり、観光拠点となっている総合施設「アクアグリーンビレッジANMON」。
レストランや売店、入浴施設などがあり、散策に疲れたらここで休憩をするとよいです。
施設の前にある軽食できる売店。野菜も販売していました
ここでラーメンや蕎麦が食べられます。写真のは「舞茸そば」
ごまと米の優しい甘味が口の中に広がる「あぶら揚げ餅」。4枚入りのを購入しましたが、後で聞いたらバラ1枚でも購入できるとのこと。それ、先に言ってよ〜。おいしかったから、まあいいですけど
散策後に食べる「りんごソフトクリーム」は格別です
住所:青森県中津軽郡西目屋村川原平大川添417
営業時間:9:00~16:00(施設により異なる)
冬期は休業(おおむね11月上旬〜4月下旬)
公式サイト:https://www.anmon-shirakami.com/
お次はアクアグリーンビレッジANMONから徒歩で2つの散策ルートへ向かいます。
アクアグリーンビレッジANMONから暗門大橋を渡って右に曲がります
トイレはこの先に見える公衆トイレで済ませておきましょう
その先にある2つの散策ルートの入口。ここから出発していきます
暗門の滝歩道・暗門散策ルート
暗門の滝へ向かう「暗門散策ルート」へ向かう際、落石の危険があるため、ここでヘルメットをレンタルし(有料)、通行届を書く必要があります。
暗門の滝は第3の滝、第2の滝、そして第1の滝へと続いていく散策ルートです。上級者向けのようですが、それは第2の滝から第1の滝まで向かうルートのようで、川の中を横断する箇所があったりと、一般の方では危険すぎて無理なルートです。第2の滝までは歩いていくことが可能です。
ちなみにこの時は第1の滝へ向かうのは「不可」という案内が書いてありました。
出発して暗門散策ルートを歩いていきます
川沿いの道を辿っていきます。周囲は自然に囲まれ、マイナスイオンたっぷりで気持ちがいいです
第3の滝へ到着。出発してからだいたい35分くらいです(40代男の足で)
ここから第3の滝の脇にある階段を登ってさらに進んでいきます
道は少しずつ険しくなっていきますので一応はご注意を。この先に第2の滝があります
そして第2の滝へ到着。落差37mの水が豪快に流れ落ち、その轟音も心地がいいです
ここから先は一般の方は行くのは危険、しっかりした装備を揃えた上級者向けとなりますので、ここからスタート地点へ戻っていきます。その後にもう1つの散策ルートへ向かいます。
世界遺産の径・ブナ林散歩道
気軽にブナ林を散策できる「世界遺産の径・ブナ林散歩道」。
コースは周回型になっていて、小回りと大回りの2種類あるので、時間と体力の都合に合わせて散策を楽しむことができます。
入口付近にあるブナ原生林の湧水を飲用することができますのでぜひ
ブナ林散歩道のルート。暗門散策ルートまで続く道もあります
ちなみに私は路線バスの最終時刻が迫っていたため、小回りのコースを選択しました。それでも充分に森の散策を楽しめました
白神山地で自然を満喫しよう
以上で弘前駅から巡る白神山地について紹介しましたが、白神山地の観光スポットは他にもあり、日本海沿岸を走る五能線から行く「十二湖」を訪れることも、おすすめしたいです。
・【鉄道旅】リゾートしらかみに乗って絶景と温泉を楽しもう
・【青森の秘湯】黄金崎不老ふ死温泉で日帰り入浴(宿泊もおすすめ)
・【必見】白神山地・十二湖と駅周辺のおすすめグルメ4選
・【世界遺産】十二湖のおすすめ散策コースと観光スポットをご紹介
せっかくなので、自家用車かレンタカーを利用したり、または五能線と奥羽本線を利用して、両方とも巡ってみてはいかがでしょう。
以上、【世界遺産】弘前からバス旅 〜白神山地でブナの森ハイキング〜 を紹介しました。
ご参考にしていただけましたら幸いです。