ニュージーランド・オタゴ地方の中心都市であるダニーデンは、オタゴ半島の付け根の部分に位置しています。
そのオタゴ半島にはニュージーランドで唯一の城「ラーナック城」があり、そして野生動物の宝庫として知られています。
野生動物を間近で見るツアーやラーナック城を訪れるツアーなど、ダニーデン発の魅力的なツアーがあります。
そこで今回は、【ダニーデン発】ラーナック城とペンギン・プレイスを訪れる、オタゴ半島をめぐるワイルドライフ満喫ツアーについて、実体験を交えながら紹介します。
ラーナック城とペンギン・プレイス ワイルドライフ満喫ツアー
今記事ではダニーデン発のおすすめ日帰りツアーである、オタゴ半島をめぐる「ラーナック城とペンギン・プレイス ワイルドライフ満喫ツアー」を紹介します。
ニュージーランド唯一の城「ラーナック城」と、ニュージーランド固有種のペンギンであるイエロー・アイド・ペンギン(和名:キンメペンギンまたはキガシラペンギン)を見ることができる「ペンギン・プレイス」を訪れるツアーで、「モナーク・ワイルドライフ・クルーズ&ツアー(Monarch Wildlife Cruises & Tours)」というツアー会社が催行しています。
ラーナック城とペンギン・プレイスのほか、オタゴ半島クルーズを楽しむことができ、クルーズ船からさまざまな海洋生物を見ることができます。
ちなみに、オタゴ半島は起伏とカーブが激しいのと、クルーズ船に乗ることから、酔い止め薬を服用していただくことをおすすめしたいです。
ツアーのはじめはまず、各宿泊施設に迎えのバスが来るので、それに乗り込みます。
迎えに来たのはガイドさんと運転手さんの2名、先輩と後輩って感じでした。
そしてバスに乗り込みダニーデンを出発し、オタゴ半島に向かいます。
最初に着いたのがHighcliff View Point(上の写真)。ダニーデンをはじめとするオタゴ地方の遠景を見ることができます。
じつはこの日は私ひとりの参加でしたので、プライベートツアーのようになりました
いつもこうなのかと聞いてみましたら、前日は満員御礼だったようです。どうやら、ひとりになったのはたまたまのようです。
プライベートツアーは、自由にマイペースで周ることができるのが利点ですが、ガイドさんや運転手さんの話や解説を聞いていなきゃいけないのが難点です。たとえ眠くても寝ることができないのが少々つらい点。
Highcliff View Pointを出発してしばらくすると、ラーナック城に到着します。
ラーナック城
ニュージーランド唯一の城として知られている「ラーナック城」。
城と表現していますが、正確には実業家であり政治家でもあったウィリアム・ラーナックの邸宅です。
ウィリアム・ラーナックの没後は半ば放置されている状態でしたが、パーカー家が買い取り修復し、現在は一般公開されているという、オタゴ地方を代表する観光スポットとなっています。
城の前には広い庭園があり、訪れる人々の憩いの場となっています
敷地内にある「The Ballroom Cafe」で、ランチやカフェタイムを楽しめます
ラーナック氏の当時の暮らしぶりがうかがえる城内。豪華な装飾は中世ヨーロッパと引けを取らないです
屋上から見える景色もなかなかの絶景
住所:145 Camp Road, Otago Peninsula, Dunedin 9077, New Zealand
営業時間:[10月1日〜3月6日]8:30〜18:00(最終入場17:00、庭園は〜19:00)
[3月7日〜9月30日]9:30〜18:00(最終入場17:00)
入場料:大人39ドル。庭園のみの場合は19.50ドル
公式サイト:https://www.larnachcastle.co.nz/
ラーナック城の見学が終わったら、次の目的地へと向かいます。
モナーク・ワイルドライフ・クルーズ
ラーナック城の次は「ウェラーズ・ロック・ワーフ(Wellers Rock Wharf)」にて、「モナーク・ワイルドライフ・クルーズ(Monarch Wildlife Cruises)」に参加します。
オタゴ半島の沖合をクルーズ船でめぐる、約1時間のワイルドライフ・クルーズツアーを堪能します。
このクルーズ船に乗り、沿岸を航行します
双眼鏡をお借りすることができるので、遠くの海洋生物を見られます
船内の様子。トイレもあったので、いざという時には心強いです
船着き場から出発。自然が豊かなので空気が澄んでいて、風が心地よいです
遠いし小さくてよくわかりませんでしたが、おそらくアホウドリのコロニー(営巣地・群生地)です
ニュージーランドの海岸や岩場でよく見かける、ニュージーランドオットセイが何頭もいました
オタゴ半島の最先端にある灯台「タイアロア・ヘッド(Taiaroa Head)」を、沖合から見ることができます
飛び跳ねるイルカも見ることができました。運がよければシャチも見られるかもしれません
オットセイが魚をゲットし、カモメがそれを横取りしようとしている様子も見られました
1時間のクルーズが終わりましたら、最終目的地である「ペンギン・プレイス」に向かいます。
ペンギン・プレイス
「ペンギン・プレイス」は、ニュージーランド固有種のペンギンで絶滅危惧種である、イエロー・アイド・ペンギンを間近で観察することができる場所です。
コロニー周辺にある観察小屋から、イエロー・アイド・ペンギンを見るツアーを催行しているという、たいへん貴重な私設保護区です。
ツアーの所要時間は約90分間(要予約)。施設から車で移動し、海岸からは徒歩でコロニーまで移動します。
けっこう長い距離を歩くので、履き慣れた歩きやすい靴を持参するとよいでしょう。
ペンギン・プレイスの受付がある事務所はこちら。お利口そうな犬が出迎えてくれました
ツアーの時間まで、事務所前のスペースで待機します
ツアーが始まると、まずはこの小屋に案内され、この中でレクチャーを受けます。ちなみにレクチャーの間、私は寝てしまいました。すみません
レクチャーの後、こちらに案内されます。この時点でなぜこちらへ案内されたか、理由はわかりませんでした
中へ入ると、飼育されているイエロー・アイド・ペンギンを観察できました。ここでペンギンをしっかりと目に焼き付けておきましょう。理由はあとでわかります
車に乗り込んで、海岸近くまで向かいます
海岸に到着したら、観察小屋まで歩いていきます
写真では分かりづらいですが、右側あたりにある塹壕状の小屋が観察小屋です。そこまで歩いていきます
その道中、やっぱりといってはなんですが、海岸の岩場で休憩しているオットセイを見かけました
行く先々で、小さな木箱がいくつも置いてありました。なんの巣かなと思ってみてみたら……
姿を見せないので写真じゃわかりにくいですが、世界最小のペンギンである、ブルー・ペンギンの巣でした。めっちゃかわいかったです
観察小屋までは半地下の通路をたどっていきます
迷路みたいでちょっとしたアドベンチャー気分。観察小屋にたどり着き、隙間が設けられているのでそこから覗いてみました。歩いているペンギンが見れたらいいな
【悲報その1】ペンギンが1羽もいませんでした
待てど暮らせど、ペンギンの姿はおろか気配すら感じない。残念な結果となりました。
これが先ほど申し上げた、飼育されているペンギンを目に焼き付けておこうといった理由です。
観察後は再び車に乗り、事務所まで戻って約90分間のツアーは終了です。
ツアー終了後、ペンギン・プレイスのスタッフさんに「ペンギンを見るのにおすすめの季節はいつですか?」と聞きました。
するとスタッフさんは、「冬だよ。だからまた冬においで! そしてクィーンズタウンにもスキーをしに行きなよ」と答えました。
じゃあそれって、夏はペンギンを見られる確率が低いことが、最初からわかりきってるってことじゃねえかよぅ!
なんか悔しいので、いつかまた来ます! 今度は必ず冬に来ます! テカポの星空も見たいから!
住所:45 Pakihau Road, Harington Point 9077 New Zealand
営業時間:[夏期 10月〜3月]10:15〜18:15の間(ツアー出発時間は要確認)
[冬期 4月〜9月]15:45発のみ
休業日:クリスマス、ボクシング・デー、1月1・2日
入場料:大人58ドル、子供(5〜17歳)18ドル
公式サイト:https://penguinplace.co.nz/
・ブッキングドットコム【Booking.com】
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【ニュージーランドの現地発オプショナルツアーのおすすめ予約サイト】
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【ニュージーランドのおもなツアー予約サイト一覧】
・【HIS】エイチ・アイ・エス
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これにてペンギン・プレイスの見学ツアーは終わりとなり、このあとダニーデンへ戻ります。
私がペンギン・プレイスのツアーに参加する前、「ツアーが終わった後の16:45に戻ってくるよ」と言い残し、バスは一旦ここから去っていきました。
普段はペンギン・プレイスで待機しているのでしょうが、おそらくこの時はツアー参加者が私ひとりだったためだと存じます。
ツアー終了後、私は待機スペースでバスが来るまで待ち続けました。そして時刻は待ち合わせ時刻の16:45になりました。
【悲報その2】バスが来ませんでした
待ち合わせの時間から25分くらい過ぎても、バスが来る気配が全く感じられませんでした。
オタゴ半島は交通機関が乏しく辺鄙な場所。さすがに焦りました。
そこで私はペンギン・プレイスのスタッフさんにそのことを言いました。するとスタッフさんはツアー会社「モナーク・ワイルドライフ・クルーズ&ツアー」に電話してくれました。
「途中の地点まで迎えに来るので、そこまではこの人の車に乗っていって」と言われました。
ペンギン・プレイスの近所の家に住んでいる男性(たぶんスタッフじゃないと思う)のジープに乗り、待ち合わせの地点まで向かいました。
「なんで知らない人の車に乗らなきゃいけないんだ?」
そう思いつつも出発しました。移動中の車内では、私が一方的に感じている気まずさから会話はゼロ、男性はまったく気にする素振りを見せませんでしたが。
そして待ち合わせ場所に到着。そこにいたのはモナークの男性社員ですが、当初いたガイドさんとは別人で、しかもバスではなくワゴン車。
つまり、今日案内してくれたガイドさんと運転手さんは、私を置いて帰っちゃったってこと? そりゃないでしょ!
日本じゃありえないっしょ!
まあ、海外ではこういうトラブルはあるあるですよ。
ちなみにその男性は「いやぁ、ごめんごめん。テヘペロ♪」みたいなノリでした。
いや、テヘペロじゃねえよ!
いろいろありましたが、ようやくダニーデンに戻ることができました。
これにて「オタゴ半島をめぐるワイルドライフ満喫ツアー」は終了しました。
結論:オタゴ半島をめぐるツアーはおすすめです
ラーナック城は季節は問わないですが、日が長い季節に訪れる方がいいんじゃないかなと存じます。
ペンギン・プレイスは少しでもイエロー・アイド・ペンギンを見る確率を上げるために、冬に訪れることをおすすめしたいです。
ペンギンのほかに、アホウドリを見られるツアーもあるようです。
ダニーデンに訪れたら、オタゴ半島をめぐるツアーにぜひ参加してみましょう。おすすめです。
以上、【ダニーデン発】ラーナック城とペンギン・プレイスを訪れる、オタゴ半島をめぐるワイルドライフ満喫ツアーについて紹介しました。
ご参考にしていただけたなら幸いです。