成田空港から飛行機で約5時間30分のところにあるモンゴル。
モンゴルは観光するにあたって、インターネットで調べても情報が少なく、じつは近くて遠い国ともいえます。
このブログにおいては観光名所やグルメなどの旅行情報をメインに発信していますが、今回はモンゴル旅行の際にぜひ知っておきたい豆知識を紹介します。
かといって、モンゴルの人口や面積、気候など、そういった概要的なことではなく、治安や交通事情など、モンゴル旅行の際にトラブルなどを未然に防げるような情報を、自らの体験談をもとに掲載していきます。
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空港からウランバートル市内へ行くには
以前はウランバートル市中心部から南西約18kmのところにあったチンギスハーン国際空港ですが、ウランバートル市から南西に約50km、近郊のトゥブ県にチンギスハーン国際空港(新ウランバートル国際空港)が2021年7月に開港しました。現在ではこの新しい空港から国際線が発着しています。
その新空港から市内へ向かうには、公共交通機関がないわけではないですが(参照:https://en.ulaanbaatar-airport.mn/public-transportation-service)、ホテルの送迎サービスや空港送迎サービスを依頼するのが一般的です。
個人タクシー(ほとんどが白タク)は、モンゴル語しか通じないことがほとんどで、ぼったくられる可能性が高いので、あまりおすすめできません。
よって、ホテルなどの送迎サービスが1番無難です。
空港から市内まで車で約50分〜1時間20分ほど。時間の幅が大きいのは、ウランバートル市内は交通渋滞が深刻で、ひとたび巻き込まれるとなかなか抜け出すことができないからです。
ちなみに私も空港から市内まで宿泊施設の送迎サービスを利用しましたが、市内に入った途端に渋滞に巻き込まれ、到着するのに1時間以上かかりました。
モンゴル旅行の際の必需品
必需品① トイレットペーパー
モンゴルでは遊牧民のゲルはもちろん、博物館やデパート、カフェやレストラン、コンビニエンスストアなどでも、トイレの個室に入った時に「あっ!! トイレットペーパーがない!!」っていう機会が多々あります。
モンゴル旅行において、トイレットペーパーはパスポートの次に大切な必需品ともいえますので、持参する事を強くおすすめします。
必需品② 虫よけスプレー・虫刺され用の塗り薬
モンゴルの草原などの大自然には、ハエや蚊などの虫がいて、まとわりついてくることがあります。
特にハエは草原にはけっこういますし、そして遊牧民の牧場にあるトイレにはハエがたくさんいます。
心配な方や虫がうっとうしいという方は持参した方がいいでしょう。
必需品③ 常備薬
モンゴルでは水はペットボトルの水を購入した方が無難です。私はそうしました。
水道の飲料水は必ず煮沸が必要ですし、池や川の水は決して飲んではいけないです。
環境の変化か、もしくは食事が合わなかったのか、何が原因かはわかりませんでしたが、私がモンゴルを旅行している間、ほぼ毎日お腹を下していました。
なので常備薬、特に胃腸薬は持っていく事をおすすめしたいです。
モンゴルのトイレ事情
ウランバートル市内に公衆トイレは少ないので、博物館、デパート、ホテル、カフェやレストランで済ませた方が無難です。
先ほど紹介しましたが、トイレットペーパーがないことが多いので、持参する事を強くおすすめします。
また、例えばある博物館のトイレでは1ヶ所にトイレットペーパーが設置されていて、「使う分だけ取っていって」というスタイルがあったりしました(モンゴルに限らず諸外国でたまにあるシステム)。
日本人はそれに慣れていないので、トイレットペーパーがあることに気づかない場合があります。念のためトイレの中を見渡してみてください。
ちなみに上の写真はスフバートル広場近くにある公衆トイレ。なんとウォシュレット付きという貴重なトイレでした。
モンゴルのデパートやショッピングモールのトイレはきれいな上、ほとんどが無料で使用できますので、ホテルの次におすすめしたいトイレスポットといえます。
それとモンゴルには、「CU」「GS25」というコンビニエンスストアがウランバートル市内に数多く点在しています。トイレを併設しているコンビニが多いのでそこでも借りることができます。
私がお腹を下してコンビニに駆け込んだ時、料金がかかるのかと思っていたら無料で貸してもらえました。
モンゴルのコンビニエンスストア「CU」
もうひとつのコンビニ「GS25」
遊牧民の牧場内にあるトイレ。いわゆるボットン便所でドアがなく、ハエがたくさんいました。匂いとハエ対策のためか、住居のゲルから遠く離れたところにあります。トイレに行くまでにそこらじゅうにある馬の糞を避けながら歩くのが、なかなか至難の業でした
トイレを使用する際の注意点ですが、トイレットペーパーを流すと詰まってしまいますので、使用したトイレットペーパーはそばにあるゴミ箱に捨ててくださいね。高級ホテルも例外ではありません。
ウランバートルの治安
ウランバートルの治安について紹介します。
時期や場所によって変わるかもしれませんが、私の肌感覚では比較的安全といえます。
夜間に歩いていても特に問題はありませんでした。それこそヨーロッパ諸国より治安がいい印象でした。
しかし、大通りから一本入った奥まったところは、一気に雰囲気が変わりますので、あくまで大通りを歩いたらの話です。
まあ、変な奴、危なそうな奴はどこの国に行っても(日本でも)一定数はいますので。
テレビのドキュメンタリーで見たようなストリート・チルドレンは見かけませんでしたし(わからかなかっただけかもしれませんが)、物乞いもあまり見かけなかったというのがウランバートルの印象でした。
ウランバートルにスリはいるのか?
旅行において気になる点のひとつが、スリの存在。
ウランバートルにスリがいるのかいないのかは、私は被害に遭わなかったのでなんともいえませんが、用心に越したことはないです。
というより、世界中どこの国でも、たとえ日本でもスリは存在しますからね。
思いつく限りですが、ウランバートルにおいてスリに注意した方がいい場所は次の4ヶ所です。
・ノミンデパートの前
・路線バスの中
・ザハ(市場)
私自身は中央郵便局の前やノミンデパート(上の写真)の前と建物内を通った時や、路線バスの中にいた時、カバンを前に抱えてめっちゃ警戒していましたが、スリらしき人は見当たりませんでしたし、特に何もなかったです。だからといって安全を保証するわけではありませんが、注意を怠らなければ全然大丈夫だと思います。
ちなみにザハ(市場)はいっていないのでなんともいえませんが、おそらくスリが1番いそうなのは、人々が行き交うザハ(市場)だと思います。
中央奥に見えるのがスフバートル広場で、左の建物が中央郵便局
混雑している路線バスの中は一定の注意が必要です
モンゴルの交通事情
モンゴルでは広く一般的に車が利用されていますが、特にウランバートルでは交通事情において多くの問題があります。
【モンゴルの交通事情】
✅ウランバートルの交通渋滞は深刻
✅スピードめっちゃ出す。運転が荒い
✅車線変更の際、ウインカーを出さない
✅車線変更したくても誰も減速してくれない。譲り合おうとしない
✅そもそも歩行者優先の概念がないこれけっこうマジでした
なのでモンゴル旅行の際はご注意を pic.twitter.com/DUGRS0Dn0k— 旅人だっち@欧州最果てLOVE (@travel_dacchism) June 26, 2022
上のツイートに補足しますと、
✅渋滞の時の車線変更はさすがにウインカーを出すけど、譲らない人が多い。
✅歩行者用の信号が変わるのがヨーロッパ諸国並みにめっちゃ早い。
✅信号機故障が頻繁にあり、警官の手信号で誘導するが、従わない人が多い。
✅車を追突させてしまって運転者同士が揉めているシーンを何度か見かけた。
✅歩行者が渡っているから止まっているのに、後ろの車がクラクションをガンガン鳴らす。
✅乗用車の大半がトヨタ。しかもプリウス率が高い(笑)。
✅トヨタなどの日本車ばかりなので、右側通行なのに右ハンドルが多いという変な現象。
などが挙げられます。
大きなお世話かもしれませんが、国を挙げて交通マナーを徹底した方がいいんじゃないかなと思いました。
本当に危ないので。
路線バス・トロリーバスの利用
ウランバートル市民の足となっている路線バスとトロリーバス。
どの路線がどこに向かうのかは、恐縮ですがさっぱりわかりません。
ここでは料金と乗り方をざっくり紹介します。
乗り方は運転手がいる前側のドアから乗り、現金かもしくは「U money」という日本のICカードのようなチャージ式カードを使って運賃を支払います。
路線バスは500トゥグルク、トロリーバスが300トゥグルクの定額制です。
ちなみに私の体験談ですが、私がトロリーバスを乗って500トゥグルクを出して払った際、おつりは返ってきませんでした。運転手によって対応が違うのか、それともそういうものなのかはわかりませんが、細かいことはあまり気にしない方がいいと思いました。
「U money」はコンビニエンスストア、または「U money」のロゴマークがある店で購入できます。恐れ入りますが、料金については私が利用していないのでわかりませんでしたが、デポジット式ではないようです。
私が路線バスを利用した時、スフバートル広場に行くかどうかを聞いたら、首を大きく縦に振るので乗ったら、思いっきり逆方向に向かっていました。
なんともいいかげんな運転手でした。こういう事は時々あるので、その場合は口頭だけじゃなく、ガイドブックなどを見せて言った方がいいですね。