1000年以上前に開湯したという、福島県内で屈指の名湯「土湯温泉」。
土湯温泉にはざまざまな体験ができる施設および観光スポットがあり、気軽に立ち寄れる日帰り温泉や宿泊施設などもある温泉郷です。
そこで今回は、土湯温泉郷の観光スポットと日帰り温泉を紹介します。
土湯温泉のアクセス
土湯温泉のアクセスは次のとおりです。
【車の場合】
東北自動車道「福島西IC」より約12km
【公共交通機関の場合】
福島交通バス「土湯温泉行き」で約40分
※最新の時刻表はこちらをご参照ください。
土湯温泉行きの路線バスの本数は1〜1.5時間に1本と、割とアクセスしやすい場所といえます。
お次は土湯温泉の観光スポットおよび施設を紹介します。
土湯温泉の観光スポットおよび施設
湯楽座
上の写真は土湯温泉まちおこしセンター「湯楽座(ゆらくざ)」で、観光案内所やお土産や名産品の販売コーナー、2階には食事処があり、土湯温泉における観光拠点の役割を果たしています。
1階にある販売コーナー。土湯温泉郷の名産品「こけし」などを販売しています
土湯温泉郷の情報収集は、この観光案内所でしてみましょう
湯愛舞台
土湯温泉観光交流センター「湯愛舞台(ゆめぶたい)」は、土湯温泉郷をはじめとした観光地の情報発信拠点の役割をもつ施設です。
インフォメーションやイベント広場があるほか、日本三大こけしのひとつ「土湯こけし」の絵付け体験もできます。
設備を見る限り、けっこう本格的なこけしの制作体験ができそうですね
土湯展望台
高台に位置する「土湯展望台」からは、土湯温泉郷を囲むように連なる山々を見ることができます。
土湯温泉郷と磐梯吾妻の大自然が織りなす絶景
土湯温泉の寺社・史跡・見どころ
ここでは土湯温泉郷に点在する寺社・史跡・見どころを紹介します。
温泉街にはコンビニエンス・ストアはありませんが、土湯温泉郵便局がありますので、突発的なご入用の際はこちらで
滝の吊り橋
橋の上で涼しい川風を感じながら景色を楽しめる「滝の吊り橋」。
上の写真のとおり、冬期は通行止めになっているのでご注意くださいませ。
ただ、吊り橋まで散策するのが、思いのほか楽しいです。
登録有形文化財になっている「東鴉川第一堰堤(ひがしからすがわだいいちえんてい)」。滝の吊り橋はこの奥にあります
六地蔵
「六地蔵」とは「地獄」「餓鬼」「畜生」「修羅」「人」「天」の六道の苦しみから人々を救う六体の地蔵のこと。
かつて村人たちが建立したものがあったのですが、明治維新の頃の神仏分離令により埋められてしまいました。
それが昭和47年(1972)に発掘されたのですが、損傷が激しかったため、昭和63年(1988)に新しい六地蔵があらためて建立されたそうです。
六地蔵は、滝の吊り橋に向かう散歩コースにあります。
聖徳太子堂
「木造聖徳太子立像」が祀られている「聖徳太子堂」。
現在の建物は享保11年(1726)に再建されたという、歴史深いお堂です。
薬師こけし堂
温泉の守護仏・薬師瑠璃光如来とこけし工人の祖・惟高親王の2体を祀る「薬師こけし堂」。
お堂の中には、大小さまざまなこけしが祀られています。
日尊堂
温泉街を通り抜けたところの高台にある「日尊堂」。
鎌倉時代末期、日蓮宗の高僧・日尊上人が湯に浸かった場所とされています。
熊野神社
安永3年(1774)に社殿が造られた「熊野神社」。
山の神を祀る熊野神社では、毎年10月15日に例祭が行われます。
熊野神社のそばにある「皇后雅子様歌碑」
高台にある熊野神社から見る景色もなかなかすばらしいです
土湯温泉のこけしフォトジェニックスポット
上の写真は荒川にかかる橋に立つ巨大なこけしです。
土湯温泉にはほかにも“こけしの里”らしく、こけしのオブジェがいくつかありました。
足湯「きぼっこの湯」に浸かっている、かわいらしいこけしの像。これは土湯温泉のマスコットキャラクター「きぼっこちゃん」で、さまざまなグッズが土湯温泉街で販売されています
土湯温泉の定番の写真撮影スポットの「巨大こけし」。バス停の近くにあるので、お帰りの際に記念撮影にぜひ
土湯温泉の日帰り温泉と足湯
御とめ湯り
源泉掛け流しの温泉を、日帰り温泉で楽しめる宿泊施設「御とめ湯り」。
源泉の成分は「アルカリ性単純温泉」で、刺激が少ないので敏感肌の方にも安心のお湯です。また、肌の角質をとる美肌効果が認められており、「美肌の湯」といわれています。
住所:福島市土湯温泉町字見附32-1
営業時間(日帰り入浴):10:00~21:00(最終受付20:30)
料金:[会員]大人(中学生以上)850円、シニア(70歳以上)500円、ジュニア(小学生)500円、未就学児は無料
[非会員]1250円、ジュニア(小学生)500円
公式サイト:https://otomeyuri-spa.com/index.html
【御とめ湯りのおもな宿泊予約サイト一覧】
・楽天トラベル
・じゃらん
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公衆浴場 中之湯
土湯温泉で日帰り入浴を気軽に楽しむなら「公衆浴場 中之湯」へ行ってみましょう。
露天風呂と一般湯があり、シャンプー、リンス、せっけんなどのアメニティは浴室にありませんので、各自でご持参くださいませ。
平成30年4月26日にリニューアルしたので、比較的新しくて綺麗な温泉施設です。
営業時間:9:00~21:00
定休日:火曜
料金:入浴券500円(子ども250円)
Webサイト[土湯温泉観光協会]:https://www.tcy.jp/nakanoyu/
[福島市公式サイト]:https://www.city.fukushima.fukushima.jp/kankou-onsenchi/kanko/kankojoho/nakanoyu.html
土湯温泉の足湯
きぼっこの湯
中之湯のそばにある足湯。中で湯に浸かっているきぼっこちゃんの像がかわいらしいです。
わんちゃん専用いやしの湯
わんちゃん専用の湯が「旅館 ニュー扇屋」の裏手にあります。
旅館 ニュー扇屋は「わんちゃんプラン」というプランがあり、ペットの犬と一緒に泊まれる部屋(別館)で宿泊できます。ペットのわんちゃんを連れて温泉に行きたい方にとっては嬉しいプランですね
土ゆっこ
滝の吊り橋へ向かう散歩コースの道中にある足湯。残念ながら冬期は稼働していませんでした。
月のゆぶじぇ
屋根付きのきれいな足湯なので、ちょっとくらいの雨や雪なら大丈夫でしょう。
かじかの湯
巨大なこけしが立つ橋のそばにある足湯。ここから見る土湯温泉街の景色はなかなか見ものです。
土湯温泉の温泉宿で宿泊もおすすめです!
土湯温泉郷には、趣向を凝らした露天風呂や、新鮮な地元食材をふんだんに使った料理を振る舞うなど、素敵な温泉宿がいくつもあります。
ちなみに、私が宿泊した温泉宿は「山根屋旅館」です。
源泉100%の温泉を堪能することができ、その中でも大浴場は土湯温泉で1番の大きさを誇ります。
陽の光が差し込むと、幻想的な空間へと様変わりする「大正ロマン風和室」。川沿いなので景色がすばらしい。この部屋に泊まってみたかったのです
土湯温泉郷には、魅力的な温泉宿がほかにもまだまだあります。
日帰りでもいいかもしれませんが、土湯温泉の良質な源泉を堪能するなら、宿泊して存分に味わっていただくことをおすすめしたいです。
以上、土湯温泉郷の観光スポットと日帰り温泉をを紹介しました。
ご参考にしていただけましたら幸いです。