中国地方で最大の都市である広島県広島市。
第二次世界大戦で世界で初めて原子爆弾を実戦使用されたことで知られる広島市には、原爆や第二次世界大戦にちなんだ観光スポットや、美しい城・庭園などの必見観光スポットが点在しています。
各観光スポットはそれぞれ少し離れており、徒歩だけで回るのはなかなか難しいですが、路面電車などを利用すれば1日で回ることも充分可能です。
そこで今回は広島市で必ず行くべき観光スポットを効率よく1日で回るモデルコースを紹介します。
広島市内で必ず行くべき観光スポットを1日で巡るモデルコース
広島市で必ず行くべき観光スポットをざっくりとですが一覧にしました。
これらの他にも、時間が余ったりして行けるのであれば行ってみてほしい観光スポットもありますので、そこも紹介します。
・広島平和記念資料館
・平和記念公園
・広島城
・縮景園
ちなみに上の写真は広島駅構内。ここをスタート地点とします。
ここから路面電車に乗ってまずは原爆ドームへ向かっていきましょう。
※今回はルートの紹介ということで路面電車などの詳細につきましては割愛します。詳しくは広島電鉄の公式サイトにてご確認くださいませ。
原爆ドーム
もともとはチェコの建築家のヤン・レツルの設計により大正4年(1915)に建てられた「広島県物産陳列館」という建物で、県内産の製品の開発、品質向上、展示、販売する場所でした。
当時としては珍しいヨーロッパ風のモダンなレンガ造りの建物で、たちまち広島の有名な観光名所のひとつとなりました。
その後、昭和8年(1933)には広島県産業奨励館と改称。この頃には美術展なども開催され、広島の文化拠点として大きく貢献しました。
それが原爆を落とされて無残にもこのような状態になって現在に至るということです。むき出しの鉄骨や崩れた外壁が核兵器の脅威と戦争の悲惨さを物語っています。
平成8年(1996)にユネスコの世界文化遺産に登録され、平和を訴える記念碑として、特に負の世界遺産と呼ばれています。
【原爆ドーム Information】
住所:広島県広島市中区大手町1-10 平和記念公園内
アクセス:広電「原爆ドーム前」電停から徒歩すぐ
見学自由(外観のみ)
次は平和記念公園を突っ切って、広島平和記念資料館へと向かいます。
広島平和記念資料館
広島平和記念資料館はアメリカの旅行代理店のサイト「トリップアドバイザー」で、広島市の観光スポットランキング1位になっていることが物語る通り、広島市に来たら何を差し置いてでも絶対に行くべき観光スポットといえるでしょう。
広島市に1時間しか滞在できないとして、どこに行ったらいいかと聞かれたら、間違いなく広島平和記念資料館です。
第二次世界大戦で原爆を落とされた広島で、黒焦げの弁当箱や衣服、三輪車など貴重な被爆者の遺品や写真が展示され、ほかにもCG映像などで被爆前後の広島の様子を紹介しています。
渡り廊下から見る平和記念公園と原爆ドームの景色も圧巻です
広島平和記念資料館を出ましたら、平和大通りの信号を渡って「平和の門」も見学してみてください
【広島平和記念資料館 Information】
住所:広島県広島市中区中島町1-2
アクセス:広電「原爆ドーム前」電停から徒歩約10分
公式サイト:https://hpmmuseum.jp/
次は平和記念公園の散策です。
平和記念公園
広大な敷地を誇る平和記念公園には数多くの見どころが点在しています。その中でのメインのスポットは上の写真の原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)です、多くの観光客が訪れ、この場所で平和を願い、祈りを捧げています。
被爆したアオギリ
被爆した当初は枯れ木同然でしたが、その翌年春に奇跡的に再生したアオギリ。いまではアオギリは種子が海外へと送られ、多くの2世が元気に育っています
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館
被爆者の証言や映像が展示されており、原爆の悲惨を感じ取ることができる貴重な施設です
館内の様子
原爆の子の像
被爆により白血病を発症し12歳で亡くなられた佐々木禎子さんがこの像のモデル。
塔の内部には鐘があり、自由につくことができます。原爆の子の像には平和の願いを込められた数多くの折り鶴が捧げられており、いまでも世界中から折り鶴が寄せられています。
【平和記念公園 Information】
住所:広島県広島市中区中島町1、大手町1-10
アクセス:広電「原爆ドーム前」電停から徒歩約5分
原爆ドームそばの元安川には、リバークルーズや世界遺産の厳島神社がある宮島へ行く遊覧船があります
爆心地。こちらも見ていきましょう
【行けたら行ってみよう】おりづるタワー
広島のランドマークタワーであるおりづるタワー(上写真、原爆ドーム右の茶色の建物)。
屋上階は展望台「ひろしまの丘」で、広島の風景を眺めながらゆっくりできる空間となっています。
1階は物産館があります
【おりづるタワー Information】
住所:広島県広島市中区大手町1-2-1
アクセス:広電「原爆ドーム前」電停から徒歩すぐ
公式サイト:https://www.orizurutower.jp/
次は広島城に向かいますが、だいたいこの頃にはランチの時間になっていますので、ここでおすすめの店を紹介します。
お好み焼 長田屋
国内外の観光客や地元の人々で終日にぎわう行列の絶えない人気店「お好み焼 長田屋(ながたや)」。
店内は昭和の古き良き時代を彷彿させるようなレトロな雰囲気を感じさせてくれます。
卵黄とたっぷりのねぎが乗っかった「長田屋焼」
【お好み焼 長田屋 Information】
住所:広島県広島市中区大手町1-7-19 重石ビル1階
アクセス:広電「原爆ドーム前」電停から徒歩約3分
ウェブサイト:公式サイト・食べログ
お好み焼 長田屋の並びにある広島名産料理 えこ贔屓(公式サイト・食べログ)。広島のおいしい食材・名産が堪能できる居酒屋で、とくに牡蠣を使った料理が絶品です。ランチタイムの利用もおすすめ
ランチが終わったら次は広島城へ向かいます。原爆ドーム周辺から広島城へは路面電車だとかえって面倒なので、少し遠いですが徒歩で行ってみましょう。ルートにもよりますが約15〜20分です。
広島城
天正17年(1589)に毛利輝元が築いた広島城は原爆により全壊。しかし昭和33年(1958)に外観が復元され、天守閣内部は歴史博物館として営業しています。広島城は鯉城(りじょう)と呼ばれ、国の史跡にもなっています。
敷地内にある池田勇人内閣総理大臣(第58・59・60代)の銅像
城内に入ると広島城のキャラクター「しろうニャ」がお出迎え
天守閣からの眺め
【広島城 Information】
住所:広島県広島市中区基町21-1
アクセス:広電紙屋町東・西電停から北へ徒歩約15分
公式サイト:http://www.rijo-castle.jp/
次は広島が誇る美しき庭園「縮景園」です。広島城からは徒歩約10分です。
縮景園
広島藩主・浅野長晟が築いた庭園。お隣には広島県立美術館があり、アート鑑賞と庭園の散策が楽しめるスポットとなっています。
縮景園の景観は一年を通して訪れる人々を魅了する美しさです
跨虹橋(ここうきょう)。モダンなデザインが目を引く石造りの橋。原爆の爆風にも耐え忍んだ屈強さを誇ります
【縮景園 Information】
住所:広島県広島市上幟町2-11
アクセス:広電「縮景園前」電停から徒歩すぐ
公式サイト:https://shukkeien.jp/
【行けたら行ってみよう】カトリック幟町教会 世界平和記念聖堂
「カトリック幟町教会 世界平和記念聖堂」は平和を祈念して建てらてたキリスト教カトリックの聖堂です。
聖堂は鉄筋コンクリート造3階建、地下1階、三廊式のバシリカ教会堂で、重要文化財に指定されています。
神聖な雰囲気の教会内部
【世界平和記念聖堂 Information】
住所:広島県広島市幟町4-42
アクセス:広電「銀山町」電停から徒歩約5分、JR広島駅南口から徒歩約10分
公式サイト:http://noboricho.catholic.hiroshima.jp/
広島市内でのおすすめディナー
広島市内を1日で巡る観光スポットはここで終わりですが、広島市内でディナーを楽しみたい方におすすめのスポットをここで紹介します。
エキニシ
JR広島駅の西側に位置するエリアで、そこにある飲み屋街の通称が「エキニシ」です。昭和レトロな雰囲気を残すエキニシには数々の飲食店が立ち並び、はしご酒を楽しむのにももってこいのスポットとなっています。
おすすめの店は豊富な鉄板焼きのメニューがある 広島赤焼 えん 駅西本店(公式サイト・食べログ)と、広島の食材を数多く取り揃え、広島カープファンご用達の居酒屋 よりどころ(公式サイト・食べログ)です。
お好み村
数多くのお好み焼き屋が軒を連ねている「お好み村」。
どこに入ればいいのか、本気で迷ってしまいます。
公式サイトで確認してみてくださいね。
広島市で宿泊してみましょう
広島市は中国地方最大の都市だけあって、数多くの魅力的な宿泊施設があります。
ちなみに私は広島は都会なので利便性を重視して「アークホテル広島駅南※」を選びました。
選んだ理由は以下の通りです。
・広島駅から徒歩圏内
・路面電車の電停から近い
・夜景を見下ろせる展望大浴場あり
・広島ご当地、地産地消の朝食バイキング
※2022年3月31日(木)まで臨時休館。通常営業再開日未定(2021年11月時点)。
宿泊施設選びにおいて、何を優先するかは人それぞれです。
おもな宿泊予約サイト一覧を記載しましたのでご参照ください。
広島観光をお楽しみいただけましたら幸いです。
長い記事になってしまいましたが、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
以上、広島市内で必ず行くべき観光スポットを1日で巡るモデルコースを紹介しました。
ご参考にしていただけましたら、幸いなことこの上ないです。