富士山信仰の歴史が色濃く残り、名物の「吉田のうどん」で有名な人気観光地の富士吉田。
富士山の参詣者たちの参拝・宿泊などの世話をする「御師(おし)」と呼ばれる人々が営んでいた、宿坊や御師住宅が富士吉田には今も残っています。
その富士吉田には数々の人気観光スポットが点在しており、コロナウイルスのパンデミック前には、多くの外国人観光客が訪れていました。
そこで今回は、1日で富士吉田の観光スポットを効率よく周るモデルコースの1例を紹介します。
まずは富士山駅からスタート
今回のモデルコースでは観光拠点は「富士山駅」からとします。
時間がもったいないので、朝イチで観光スポットに向かいましょう。
まず真っ先にに行くことをおすすめしたいのは、“神社”です。
御朱印などをお求めの方は窓口が営業している時間内に行かなければなりません。
しかし、そうでない方は午前の早めの時間帯なら参拝客が比較的少ないので、静かな雰囲気の中でゆっくりと参拝できるためです。
その辺を重視していない方は後回しにして、ほかの観光スポットに行ってもいいでしょう。
バスの時刻表と路線図、富士山駅発の鉄道の時刻表を掲載します。少し古いものですので参考程度にご覧ください。
バスの路線図。河口湖駅や山中湖、御殿場駅に行くバスもあります
バスの時刻表。本数はあまり多くないのでご注意を
富士山駅発の時刻表。河口湖駅方面や下吉田駅方面へ向かうのでチェックしておきましょう
まずは世界遺産の神社を紹介します。
富士山駅よりバスで約6分、徒歩だと2kmくらい離れていますので20分以上はかかります。
北口本宮冨士浅間神社
富士山信仰の拠点として知られている「北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐううふじせんげんじんじゃ)」は創始より1900年以上の歴史を誇る古社。
世界遺産の「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」のなかで、構成遺産のひとつとして数えられています。
周囲にヒノキの巨木が立ち並ぶ本堂の佇まいは圧巻です
住所:山梨県富士吉田市上吉田5558
アクセス:バス停「浅間神社前」より徒歩すぐ
営業時間:参拝自由。神札授与所・御朱印は8:30~17:00
お次はいったん富士山駅に戻り、富士急行線に乗って下吉田駅へ向かいます。
富士急行線の車両。ナルトのデザインが目を引きます
富士山駅からふたつ目の「下吉田駅」
下吉田駅から徒歩で次の目的地である「小室浅間神社」へ向かいます。
小室浅間神社
小室浅間神社(富士山下宮小室浅間神社)は敷地内に神馬舎があり、毎年9月に流鏑馬祭りが行われています。
神社へ向かう参道には最強の恋愛パワースポットがあるので、興味がある方はぜひ訪れてみてください。
国道139号沿いにある鳥居から神社に向かっていく途中の右側に、その“パワースポット”があります
最強の恋愛パワースポット「ハートの神桜樹」。ハート型の瘤を持った桜の木で、縁結びのご神木として祀られています。触ったり撫でたりするとご利益があるそう
住所:山梨県富士吉田市下吉田3-32-18
アクセス:富士急行線「下吉田駅」より徒歩約5分
営業時間:参拝自由。受付時間は9:00~17:00
お次は人気のフォトジェニックスポットです。
本町二丁目交差点
SNSでよく見かけるこの風景。撮影した日は曇りで残念ながら見られなかったのですが、バックに巨大な富士山がそびえ立つ迫力のある風景が見られます。
フォトジェニックスポットとして、外国人観光客にもたいへん人気のある撮影スポットです。
ただ、道路の中央で写真を撮るのは危険なのでお控えください。
当然、そういった内容が書かれている看板(英語併記)もちゃんとありました。
住所:山梨県富士吉田市下吉田3-6付近
お次は“令和なのに昭和!?”な商店街です。
月江寺大門商店街
「月江寺大門商店街」はもう2020年を過ぎたというのに、まだ昭和レトロな雰囲気を色濃く残す商店街。
ただ歩いて見て回るだけでも楽しめます。
昭和24年(1949)創業のノスタルジックを感じる本屋「月の江書店」
月光仮面、力道山といった昭和のスターの写真が貼られています。なんの店かはわかりませんが、入りづらい雰囲気……
昭和にタイムスリップしたかのような雰囲気の西裏通り
路地にひとたび入れば、そこは異世界へと誘うラビリンス
住所:山梨県富士吉田市下吉田12
お次はいよいよメインの観光地、桜と五重塔と富士山の絶景が見られる、あの公園です。
新倉山浅間公園
「新倉山浅間公園」は国内外問わず多くの観光客が訪れる富士吉田市屈指の人気観光スポット。
新倉山浅間公園も本町二丁目交差点と同様に、フォトジェニックスポットとして人気があり、五重塔と富士山が見られる景色がすばらしいです。
春の桜の見頃(例年4月上旬頃から中旬頃)に訪れれば、富士山をバックに五重塔と桜の絶景が堪能できます。
新倉山の中腹に鎮座する新倉山浅間神社
鮮やかな朱色と沿った屋根が見事な五重塔(忠霊塔)
この日は残念ながら曇りで富士山が見られませんでしたが、それでも見る価値がある絶景。富士吉田で屈指のビュースポットであることには変わりありません
※この記事では下吉田駅に着いたら、まず小室浅間神社へ向かいましたが、最初に新倉山浅間公園へ向かうのも選択肢のひとつです。
住所:山梨県富士吉田市浅間2-4-1
アクセス:富士急行線「下吉田駅」より徒歩約10分(忠霊塔までは徒歩約25分)
駐車場:87台(無料。桜の開花シーズンのみ有料・規制あり)
公式サイト:https://www.arakurafujisengen.com/
お次は再び富士山駅へ戻ります。
旧外川家住宅
富士山世界文化遺産の構成資産でもある「旧外川家住宅」は、明和5年(1768)に建てられた現存する御師住宅のなかでもっとも古い建物です。
屋敷内には御師にまつわる資料や貴重な古文書が展示されています
旧外川家住宅の隣にある「富士吉田観光インフォメーションセンター」と「御師町 お休み処」。休憩と情報収集を兼ねて訪れてみてはいかが
住所:山梨県富士吉田市浅間2-4-1
アクセス:富士急行線「富士山駅」より徒歩約10分
営業時間:9:30〜17:00 ※最終入館は16:30まで
そしていよいよ最後の観光スポット、「忍野八海」です。
忍野八海
富士山世界文化遺産の構成資産のひとつである「忍野八海」は、富士山の雪解け水が湧出する8つの池の総称。
晴れた日に透明度の高いきれいな池と共に、富士山と一緒に見ることができれば、美しい風景を堪能できます。
忍野八海のなかでもっとも湧出量が多く、透明度が高い「湧池」
一番霊場の「出口池」だけ離れていますが、ぜひ全制覇してみてはいかがでしょう
住所:山梨県南都留郡忍野村忍草
アクセス:富士急行線「富士山駅」より路線バスで約20〜25分
営業時間:見学自由。売店や飲食店は店により異なる
“おし街さんぽ”をより楽しむには
歴史ある神社や昭和レトロな商店街、そして富士山をバックにした絶景が見られる富士吉田。
市内に点在するうどん屋で、観光がてらに名物の「吉田のうどん」を堪能してみてはいかがでしょう。
また、おしゃれなカフェやおみやげスウィーツも豊富なので、うどんだけが魅力じゃありません。
以上、富士吉田の観光スポットおすすめの1日モデルコースを紹介しました。
ご参考にしていただけましたら幸いです。
【絶対に見て!】おまけの写真
残念ながら私が訪れた日は曇りで見られませんでしたが、晴れた日に行って富士山を拝みたかったのも事実。
自分が本来見たかった、みなさんにお見せしたかった絶景の、本町の商店街と新倉山浅間公園の写真はこちらです。
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