かつては中山道にある宿場町として栄えた、長野県にある「奈良井宿」。
古き良き日本の情緒を色濃く残す奈良井宿には、国内外問わず多くの観光客が訪れています。
そこで今回は奈良井宿のおすすめ観光スポットと、お土産店を紹介します。
奈良井宿のアクセス方法
ここでは奈良井宿のアクセス方法を紹介します。
奈良井宿のアクセス方法は次のとおりです。
車の場合:
【東京方面から】塩尻ICより約35分、または伊那ICより約40分
【名古屋方面から】中津川ICより約1時間30分、または伊那ICより約40分
奈良井宿には車の乗り入れができませんので、周辺の駐車場をご利用ください。くわしくはこちら。
公共交通機関の場合:
【東京方面から】新宿駅→JR中央本線「特急あずさ」で約2時間40分→塩尻駅→JR中央本線で約25分→奈良井駅
【名古屋方面から】名古屋駅→JR中央本線「特急しなの」で約1時間40分→塩尻駅→JR中央本線で約20分→奈良井駅
東京方面からは新宿駅から塩尻駅へ向かいます。そして中央本線に乗り換えます
奈良井宿には特急列車は停車しません。各駅停車のみですのでご注意を。本数は少ないです
本数は少ないですが、奈良井駅から塩尻駅までバスが発着しているようです
奈良井宿駅ではICカードが使えませんので、紙の切符をご購入くださいませ(2023年5月時点)
奈良井宿にはコンビニエンスストアはありませんが、郵便局や観光案内所、公衆トイレはありますので、突然のご入用の際にも安心です
奈良井宿のおすすめ観光スポット
続きましては、奈良井宿のおすすめ観光スポットをご紹介します。
歴史深い建物が建ち並ぶ奈良井宿には、史跡や資料館、神社仏閣などがあり、見応え充分です。
それぞれの観光スポットは遠くに散らばっておらず、奈良井宿内にあるのがほとんどですので、徒歩で容易に巡ることができます。
木曽の大橋
美しい総檜造りの太鼓橋である「木曽の大橋」は、橋脚を持たない橋としては日本有数の大きさを誇ります。
奈良井川にかかる木曽の大橋の上から見る自然の景色は美しく、とくに紅葉の季節に見る景観は格別です。
住所:長野県塩尻市奈良井1343-49
鎮神社
以前、奈良井宿に疫病が流行り、それを鎮めるために千葉県香取神社から主神を招き、祭祀をはじめたと伝えられる「鎮神社(しずめじんじゃ)」。
毎年8月11日・12日の両日には盛大な例祭が執り行われています。
住所:長野県塩尻市奈良井
中村邸
もとは櫛問屋であった国指定重要文化財の「中村邸」。
奈良井宿の典型的な町家造りの建物である中村邸は、天保14年(1843)頃に建てられました。
一般公開されているので、立ち寄って見学してみましょう。
中村邸の室内の様子。囲炉裏があり、当時の雰囲気が現在も残されています
奈良井宿で作られたさまざなま櫛が展示されています
住所:長野県塩尻市大字奈良井311
営業時間:[4〜11月]9:00~17:00、[12月〜3月]9:00~16:00(共に最終入館時間は閉館30分前)
定休日:12月〜3月は毎週月曜および祝日の翌日(月曜が祝日の場合はその翌日)
入館料:大人300円、子ども(中学生以下)無料
長泉寺
南北朝時代の貞治5年(1366)に建てられたという「長泉寺」。
この長泉寺では、大迫力の天井絵が見られるということで知られています。
天井絵は本堂に入ってすぐのところにあります
長さ約20m、幅3.5mの大きさを誇る、画角に収まりきらないほどの巨大な天井絵「龍の大天井絵」。明治時代に描かれたものだそうです
上問屋史料館
古文書・陶器・漆器など400点以上の諸道具を展示している「上問屋史料館」。
国の重要文化財に指定されている史料館です。
明治天皇の行在所となった部屋は必見です
住所:長野県塩尻市奈良井379
営業時間:[4〜10月]10:00~17:00、[3月・11月]10:00~16:00
定休日:12月〜2月、それ以外の月は不定休
入館料:大人300円、子ども200円
大宝寺
天正10年(1582)に建立された「大宝寺(たいほうじ)」。
境内にある「マリア地蔵」は必見。
キリシタン禁制の江戸時代、隠れキリシタンが密かに祈るために作ったといわれています。
抱かれた子どもと膝、頭部は破壊され、わずかに胸の十字架だけが残されているという、隠れキリシタンの悲しい歴史が刻まれている「マリア地蔵」
住所:長野県塩尻市大字奈良井423
拝観料:大人100円、中学生以下50円
二百地蔵
奈良井駅の近くに旧中山道の杉並木が残されており、そこに八幡宮と二百地蔵があります。
二百地蔵といってもほとんどが観音様だそうで、お地蔵様はそこまでの数はないそうです
ちなみに私は夕方に訪れてみました。不謹慎ですが薄暗いので不気味な雰囲気でした。
住所:長野県塩尻市奈良井960
奈良井宿のお土産店
お次は奈良井宿のお土産を紹介します。
奈良井宿は長野県の木曽路にあり、地元産の野菜、味噌、蕎麦やりんごなどの食料品のほか、お六櫛や木曽漆器などといった伝統工芸品もお土産として人気です。
「お六櫛(おろくぐし)」とは一説には、美人で評判のお六という旅籠の娘が、持病で悩まされていた頭痛を治したい一心で、御嶽山で詣で願掛けをしたところ、お告げがいい渡されたそうです。
そのお告げに従い、「ミネバリ」という木で櫛を作り、その櫛を使って朝夕に髪を梳いたところ、不思議なことに持病の頭痛が治ったといわれています。それがお六櫛の由来だそうです。
私もお土産としてお六櫛を購入しました(上の写真)。職人が熟練された技術で丁寧に作られているため、決して安価な品ではありません。
しかし、お六櫛は柘植(つげ)よりも堅く、しかも粘りがある「ミネバリ」で作られているため、長く愛用することができます。
ちなみに私は長年ずっと頭痛持ちですので、これを使って頭痛が治ってくれることを秘かに期待しています。
話がややそれましたが、これから奈良井宿にあるお土産店を紹介します。
地元の野菜や果物、郷土料理を販売している「奈良井宿市場」。ソフトクリームも人気なので食べ歩きしてみてもよいでしょう
信州の食材を取り扱っている「奈良井宿お土産市場」。食品だけでなく木曽の地酒、塩尻のワインなども販売しています
鎮神社の近くにある「才田屋漆器店」。箸や漆器などを中心に数百円のお手頃から数千円のものまで、さまざまなニーズに沿った品揃えです
お六櫛や漆器など、地元の工芸作品を中心にオリジナル品を取り揃えている「漆アート 花筏(はないかだ)」
レトロな雑貨や日用品を販売している「家具雑貨古民具 湖月堂」
漆器やお六櫛を豊富に取り揃えている「宮川漆器店 奈良井宿店」
さまざまな漆器やお六櫛を販売している「島屋漆器店」。大物家具から手軽なお土産品まで、さまざまな商品が並んでいます
ほかにもまだまだありますが、挙げ出したらキリがないのでこれくらいにしておきます。
なお、これまで紹介したほとんどの店舗は、奈良井宿観光協会の公式サイトに掲載されていますので、くわしくお知りになりたい方はご参照くださいませ。
奈良井宿で宿泊しよう!
数は少ないですが、奈良井宿にも民宿などの宿泊施設がありますので探してみましょう。
ちなみに私は「民宿 いかりや町田」に泊まりました。予約サイトは「じゃらん」です。
民宿なのでバス・トイレなしですが、部屋は広くてきれいです
地元の食材を使ったおいしい夕食。ニジマスの塩焼き、馬刺し、鯉の甘煮、すき焼きなどに舌鼓を打ちました
観光客の少ないというかほとんどいない朝晩に、静寂に包まれた奈良井宿を散歩できるのは、ある意味とっても貴重です。
奈良井宿を思いっきり堪能したい方は、奈良井宿にある宿泊施設で宿泊してみてはいかがでしょう。
以上、中山道・木曽路の宿場町「奈良井宿」の観光スポット7選とお土産店を紹介しました。
ご参考にしていただけたら幸いです。
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