那智山(なちさん)は世界遺産・熊野古道において屈指の人気観光スポットです。
昔のままの姿が残されている石段が雰囲気を演出している「大門坂」、朱色の社殿が美しい「熊野那智大社」、そして133mもの落差を誇り、ご神体として崇められてきた大滝「那智の滝」など、必見の観光スポットが目白押しです。
そこで今回は熊野古道・中辺路において、人気のルートである「大門坂〜那智の滝」の1日モデルコースを紹介します。
紀伊勝浦駅から那智山へのアクセス方法
那智山へのアクセスですが、JR紀伊勝浦駅から熊野御坊南海バスの路線バスに乗り、「大門坂」まで約20分、「那智の滝」まで約25分でたどり着けます。
紀伊勝浦駅前のロータリーにある「熊野第一交通(株)勝浦営業所」。バス停、コインロッカー、乗車券売り場があります
那智山方面の時刻表。これより詳細な時刻表はこちらをご参照くださいませ
乗り方によっては断然お得になる「悠遊フリー乗車券」。那智山だけでなく、新宮(しんぐう)方面や本宮方面にも行けるので便利です。くわしくは公式サイトをご参照くださいませ(熊野御坊南海バス以外のバス会社の路線バスでは利用できないのでご注意ください)
熊野御坊南海バス「那智山」行きの路線バス。前面部の紋章と黄色い車体が印象的。これに乗って行きます
バス停「大門坂」に到着。ここで一旦トイレを済ませましょう
サッカー女子日本代表の「なでしこジャパン記念モニュメント」。熊野古道はサッカー日本代表のシンボルマークである「八咫烏(やたがらす)」と深いつながりがありますからね
熊野古道は山道を歩くので杖立をお借りすることができます。要所要所に置き場があるので、そこに返却すればOKです
大門坂の石碑が見えますので、ここから大門坂に向かって歩いていきます
鳥居をくぐって振ヶ瀬橋を渡ると、大門坂までもうすぐです
【熊野古道】大門坂〜那智の滝 1日モデルコース[前編]
大門坂
熊野那智大社の表参道まで続く石畳の道「大門坂」。熊野古道の中において特に、昔のままの姿が残されているので、自然に囲まれた古道の雰囲気を感じられます。
大門坂の入口付近にそびえ立つ「夫婦杉」
中辺路最後の王子「多富気王子(たふけおうじ)」。王子社(おうじしゃ)とは参道に点在する社のこと。熊野古道にはたくさんの王子社が点在しています
樹齢800年の楠大樹。800年といったら鎌倉時代からある木ということですね。時の流れと歴史を感じる貴重な楠です
樹木に囲まれ、延々と続く石畳。神秘的な雰囲気を醸し出しています
大門坂を抜けるとひらけてくるので、このつきあたりを右に曲がります
那智山参道の入口。ここまで来たら熊野那智大社まではそう遠くありません
参道沿いにはお土産屋などの商店もあります
熊野那智大社「一の鳥居」に到着です
熊野那智大社
熊野三山(くまのさんざん)のひとつである「熊野那智大社」は、日本全国に約4000社ある熊野神社の総本社です(残りの2つは熊野本宮大社と熊野速玉大社)。
祭神は「熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)」。そのご神徳により「結宮(むすびのみや)」と称されており、人の縁だけでなく諸願を結ぶ宮として信仰されています。
なお、上の写真は社殿であって、熊野造りの五殿からなる本殿はその裏側にあります。
一の鳥居をくぐり抜けて階段を登ると見えてくる「二の鳥居」。登ったところから見る景色がすばらしいです
熊野信仰の重要な数々の資料を展示している「宝物殿」
拝殿の前にお清めの護摩木(ごまぎ)があるので、奉納してみましょう
護摩とは、供物(くもつ)を焼くと同時に煩悩を焼くという意味があるとのこと。煩悩を焼き払っちゃえ!
八咫烏が祀られている神社である「御縣彦社(みあがたひこしゃ)」
授与所の前に立ちはだかる「ジャンボおみくじ」
どれくらい巨大かというと、私の手と比較してサイズ感はこれくらいです。わかりづらいかな?
境内には巨大な楠があります。「樟霊社(しょうれいしゃ)」と呼ばれているこの木の樹齢は約850年だそう
その巨大な楠は幹が空洞化しており、「樟霊社胎内くぐり」として中に入ってくぐり抜けることができます
一般的な大人の男性だとちょっと狭いけど、不思議な体験ができるといえます
熊野那智大社ほかにも見どころがあります。那智山を訪れたら、時間をたっぷり使ってぜひ参詣してみましょう。
熊野那智大社から那智の滝へ
大門坂から熊野那智大社までのルートを紹介しましたが、個人的に印象に残っているのが、いにしえを感じられる大門坂の神秘的な雰囲気。
苔が生えた石畳や石段、それを左右に囲むようにそびえ立つ巨木の数々。まるでタイムスリップしたかのような錯覚に捉われます。
大門坂を通り抜けて熊野那智大社の参拝を終えたら、那智山青岸渡寺と那智の滝へ向かいますが、長くなるので続きは次回に[後編]として紹介します。
以上、【熊野古道】大門坂〜那智の滝 1日モデルコース[前編]を紹介しました。
ご参考にしていただけましたら幸いでございます。
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