「街全体が一つの宿 通りは廊下 旅館は客室」
この言葉がキャッチフレーズになっている、熊本県にある九州随一の名湯「黒川温泉」。
黒川温泉には渓谷沿いに30軒ほどの温泉宿が建ち並び、ノスタルジックな温泉街に魅了されて、国内外問わず数多くの観光客が訪れています。
そこで今回は、黒川温泉での楽しみ方や観光スポットなどを紹介します。
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黒川温泉のアクセス方法
黒川温泉は熊本県の阿蘇地方にあり、大分県境とも近く、山間部にあります。
自家用車で行く場合は、カーナビやGoogle Mapで調べればわかることなので割愛します。
ここでは、公共交通機関でのアクセス方法を紹介します。
黒川温泉に行くには、熊本駅〜別府駅前または由布院駅前バスセンター間を走る「九州横断バス」に乗ります。
熊本駅〜黒川温泉間は、九州横断バスで約3時間ほどかかります。
九州横断バスルートは、以下のとおりです。
私は首都圏在住なので、飛行機で阿蘇くまもと空港まで行き、空港リムジンバスに乗って、空港の最寄駅である肥後大津駅近くのホテルに泊まりました。
上の写真が肥後大津駅で、くまモンのワゴン車が空港リムジンバスです。阿蘇くまもと空港〜肥後大津駅間を無料で送迎していただけます。
ちなみに熊本県は漫画「ワンピース」の作者・尾田栄一郎さんの故郷です。熊本県内の各所にキャラクターの像があるので見つけてみてください。
肥後大津駅から徒歩約8分のところにある大津中央公園に「ロロノア・ゾロ」の像があります
肥後大津駅の時刻表。九州横断バスは1日3本と少ないです
九州横断バスが来たので乗車して出発です。九州横断バスは事前予約はできますが自由席で席を指定できません。車内にトイレはないため、途中の阿蘇駅で10分間のトイレ休憩があります
予定時刻より少し遅れて阿蘇駅に到着。バス待ちの長蛇の列がすごい。もうすでにオーバーツーリズム状態ですね
阿蘇駅の前の広場に「ウソップ」の像があります
予定時刻より15分ほど遅れて黒川温泉に到着。バスは大分方面へ向かいます
熊本方面に向かう九州横断バスの黒川温泉のバス停は、上の写真のバス停から道路挟んで反対側で150mくらい先のところにあります
私の場合ですが、帰りは黒川温泉バス停から熊本桜町バスターミナルへ向かいました。
渋滞と満席になるくらいたくさんの乗客がいたためか、バスの時刻表より1時間遅く到着しました。
熊本市内と阿蘇くまもと空港周辺は渋滞がすごかったです。
あまり遅かったので熊本桜町バスターミナルのひとつ前で降りてしまいました。
バスの時刻表とあまりにも乖離があるため、さすがにちょっとむかつきました。
こういった事態に遭遇した時のために、時間には余裕を持ってスケジュールを組んでおきましょう。
なお、九州横断バスについてくわしくは産交バスの公式サイトを、アクセスに関しては黒川温泉の公式サイトをご参照くださいませ。
黒川温泉での楽しみ方
入湯手形を活用して温泉めぐり
黒川温泉に訪れたら、最優先なのはやっぱり温泉ですよね。
30軒ほどある温泉旅館で大半のところで使用できる「入湯手形」を活用しましょう。
入湯手形は利用でき宿・施設のうち、3カ所の風呂を利用できる手形です。
料金は大人1500円で、有効期限は購入日から半年間。
入浴可能な時間は基本は8:30〜21:00ですが、曜日によって休みだったり時間が異なる宿・施設もそれぞれあるので、その都度確認しましょう。
入湯手形は観光案内所「風の舎(かぜのや)」(上の写真)で購入できます。
利用できる宿・施設と入浴時間の一覧。くわしくは黒川温泉の公式サイトにて、前もってご確認していただくことをおすすめします
使用後の写真で恐縮ですが、白い部分にシールが3枚貼ってあるので、宿・施設の受付で1枚剥がしてもらい、手形の表側にスタンプを押してもらいます
入湯手形は温泉のほかに、おみやげや飲食の交換もできますが、割に合わないと思うので個人的にはおすすめしません。
黒川温泉街を湯けむり散歩
続きましては黒川温泉街を湯けむり散歩してみましょう。
黒川温泉街はそれほど大きくはないので、歩いて散策するのにちょうどいい規模感です。
食べ歩きや温泉めぐり、おみやげ購入などを楽しんでみましょう。
さくら通りと川端通りを結ぶ「黒川いご坂」。土産物店などが並んでいます
黒川いご坂を降ったところにある「黒川地蔵尊」には、使い終わった入湯手形が結びつけられています
黒川温泉街に2つある共同浴場のうちのひとつ「地蔵湯」
「黒川温泉 優彩別館」の前にある足湯。無料で利用できます
黒川温泉にはコンビニエンスストアはありませんが、郵便局はあります
黒川いご坂を上り切ったところにある「後藤酒店」。黒川温泉の地ビールや地酒、ラムネ、サイダー、そのほか土産物を取り揃えています。私はビールとサイダー、デコポンジュースを購入しました
黒川温泉街にある奇岩「屏風岩」。旅館「黒川温泉 黒川荘」の露天風呂からだとよく見えるそうです
温泉街から離れたところにある「奥の院」という参道
自然豊かですが昼でも少し暗くて不気味なところでした
龍神と大師様が祀られています
階段の下に祀られている観音様
階段を上った先は雪で凍結していて危険なため、それ以上進むのをやめました
駆け足ですが黒川温泉街の散策を紹介しました。
なお、黒川温泉のグルメについては、別記事「【食べ歩き必至】熊本・黒川温泉のおすすめグルメ9選[ガチ厳選!]」をご参照くださいませ。
おすすめの日帰り温泉3選
先ほど紹介した入湯手形を使って、私が実際に利用したおすすめ温泉3選を紹介します。
いこい旅館
「いこい旅館」ではなんと13種類もの温泉を楽しむことができます。ただし、すべての温泉を利用できるのは宿泊者の方のみです。
それでも入湯手形を利用した日帰り客でも、いくつもの温泉を利用できます。
なかでも露天風呂の「滝の湯」は黒川温泉で唯一、日本の名湯秘湯百選に選ばれている名湯です。
その滝の湯にも入浴することができます。
やまびこ旅館
「やまびこ旅館」には名物の露天風呂があります。
それは「仙人風呂」という、黒川温泉で随一の広さを誇る露天風呂です。
その仙人風呂を入浴することができます。
旅館 こうの湯
黒川温泉街の中心部から少し離れた高台に位置する「旅館 こうの湯」。
こうの湯では一風変わった温泉に浸かることができます。
それは男女別露天風呂「森の湯」の奥にある“日本一深い立ち湯”です。
深さは最深162cmもあり、小柄な方は立って入ることができません。
背があまり大きくない私(170cm弱)は、つま先立ちしながら湯船を歩きました。
雄大な自然を見ながら、風呂の縁に腕を乗せて、浮いた状態で体を伸ばしながら温泉に浸かる気分はもう最高でした。
黒川温泉「湯あかり」
黒川温泉の冬の風物詩で、「湯あかり」というものがあります。
湯あかりとは、竹で編んだ球体状の「鞠灯篭」約300個と、筒状で高さ2mほどの「筒灯篭」をライトアップして灯る、川に配置して装飾された幻想的なイルミネーションのこと。
湯あかりは毎年12月下旬から3月末ごろの17:00〜21:30の間に点灯します。
これが黒川温泉を有名にしたきっかけといっても過言ではありません。
かくいう私もこれを見たくて黒川温泉に来ました。
丸鈴橋から見た風景ですが、昼は上の写真のような状態です。
ちなみに写真左側にある小さな建物は、もうひとつの共同浴場「穴湯」です。
夜になるとこのように幻想的な光景が広がります
やまびこ旅館の近くの川沿いでも、湯あかりがあります
夜になるとこのような風景に様変わり。やまびこ旅館に宿泊した方は橋の上から見られますね
なお、湯あかりについてくわしくは、黒川温泉の公式サイトをご参照くださいませ。
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黒川温泉で思う存分楽しみましょう
黒川温泉は熊本の山奥にありながら、国内外問わず多くの観光客が訪れる人気温泉地です。
湯あかりを目的に訪れるのもよし、温泉を純粋に楽しむべく時期を外して訪れるのもよし。
黒川温泉に訪れたら、温泉もグルメも存分に楽しんでみましょう。
以上、熊本の名泉、黒川温泉での楽しみ方、湯あがり散歩と観光スポットを紹介しました。
ご参考にしていただければ幸いです。