日本の礎を支えた萩に現存する5つの世界遺産


かつては幕末には薩摩藩(現在の鹿児島県)とともに、明治維新の中心となって活躍した長州藩(現在の山口県)。
その長州藩の中心地ともいえるのが、日本海に面した城下町である山口県萩市。
高杉晋作や伊藤博文といった歴史上の人物が躍動した萩市には、数々の歴史的な建築物や跡地が点在しています。
これらの中には明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業として、世界遺産に登録されている場所が5つあります。
今回は萩に現存する5つの世界遺産について紹介いたします。

日本の礎を支えた萩に現存する5つの世界遺産

萩に現存する5つの世界遺産は次の通りです。

恵美須ヶ鼻造船所跡

恵美須ヶ鼻造船所跡は長州藩が安政3年(1856)に萩藩(当時)が建設した洋式帆船を建造した軍艦製造所の跡地。ロシアの技術で萩藩初の洋式軍艦「丙辰丸(へいしんまる)」、オランダの技術で2隻目の軍艦「庚申丸(こうしんまる)」を建造しました。

丙辰丸の建造の際には、後に紹介する大板山たたらの鉄が使用されていたことが確認されており、西洋の技術と日本伝統の技術が組み合わせられた珍しい例となっています。

造船所跡の様子。特に目立ったものはなく、建設前の土地のような外見

今浦波戸。当時の規模のまま残っています

【恵美須ヶ鼻造船所跡 Information】
住所:山口県萩市椿東5159-14
TEL:0838-25-3380(萩市世界文化遺産室)
アクセス:JR東萩駅より車で10分
見学自由
駐車場:なし
参考サイト:萩市観光協会 公式サイト

萩反射炉


江戸時代末期、萩藩は外国からの脅威に備え軍事力を強化するために、鉄製大砲の鋳造のために建造された反射炉。反射炉とは西洋で建設された金属融解炉の一種で、18世紀から19世紀にかけてはおもに鉄の精錬に用いられました。燃焼室で発生した熱を天井や壁に反射させ、炉床で原料の金属(鉄)に熱を集中させて溶解する仕組みとなっています。

現存している遺構は煙突にあたる部分で、萩反射炉は高さ10.5mの安山岩と赤土(上部の一部がレンガ積み)で積み上げられて造られています。

萩反射炉の入口。セブンイレブンの駐車場の敷地内にあります

入口にある萩反射炉の説明書き

萩反射炉のしくみが記されています

周辺の木々と比較すると、いかに萩反射炉が巨大であることがわかります

【萩反射炉 Information】
住所:山口県萩市椿東4897-7
TEL:0838-25-3380(萩市世界文化遺産室)
アクセス:バス停「萩しーまーと」から徒歩約5分
見学自由
駐車場:21台
参考サイト:萩市観光協会 公式サイト

松下村塾

長州藩士・吉田松陰を祀った松陰神社の敷地内にある松下村塾。

松下村塾はその吉田松陰が主宰した私塾で、のちに幕末や明治維新で活躍した高杉晋作や伊藤博文、山縣有朋などを輩出したことで知られています。

現在も当時のままの姿で残っている松下村塾。数々の歴史上の人物が切磋琢磨していたことを想像すると胸が躍ります

【松下村塾 Information】
住所:山口県萩市椿東1537番地
TEL:0838-22-4643(松陰神社)
アクセス:JR東萩駅から徒歩約15分、バス停「松陰神社前」からすぐ
営業時間:境内自由。松下村塾は8:00〜日没、松陰神社宝物殿至誠館は9:00〜17:00(入管は16:30まで)
定休日:無休
料金:拝観無料(松陰神社宝物殿至誠館の展示室は大人500円など)
駐車場:100台
公式サイト:松陰神社 公式サイト

萩城下町

碁盤目状に区画された萩城下町。萩観光のメインスポットのひとつ。

かつて現存した萩城は跡地となって残されていますが、武家屋敷、町家、長屋などが建ち並んだ地区は当時の面影をとどめています。

萩へ訪れたなら、萩城下町は必見の観光スポットです。半日ないし1日かけて散策してみてはいかがでしょう。

本当に江戸時代にタイムスリップしたのかと錯覚してしまうほどの、当時の雰囲気を残す街並み

堀内鍵曲。鍵曲(かいまがり)とは、鍵の手に曲がった通路のことで、戦いの際に見通しを悪くして、敵から防御しやすくしたもの。進入した敵を迷わせ、追い詰めるための工夫が施されています

【萩城下町 Information】
住所:山口県萩市呉服町
アクセス:バス停「萩博物館前」から徒歩約3分
駐車場:萩博物館前駐車場または中央公園駐車場(ともに有料)。萩市の駐車場の詳細はこちら

大板山たたら製鉄遺跡

“上記画像:wikipediaより引用”

江戸時代のたたら製鉄の跡地。ここで造られた鉄は「丙辰丸」建造の際に使用されました。

「たたら製鉄」とは、日本の伝統的な製鉄方法のことで、鉄の原料である砂鉄と燃料の木炭を入れた炉に、空気を送り込む際に用いられる鞴(ふいご)が「たたら」と呼ばれていたために付けられた名称です。

【大板山たたら製鉄遺跡 Information】
住所:山口県萩市大字紫福大板257-11
TEL:0838-25-3380(萩市世界文化遺産室)
アクセス:萩市街より車で約40分 ※大型車通行不可
見学自由
駐車場:あり
参考サイト:萩市観光協会 公式サイトまたはhttp://www.ohitayama-tatara.net/

萩の老舗旅館に泊まろう

“上記画像:agodaより引用”

情緒あふれる世界遺産の城下町・萩へ宿泊するなら、老舗旅館をセレクトするのをおすすめしたいです。

そこで、今回紹介するおすすめ旅館は萩の御厨 高大(はぎのみくりや たかだい)です。

「高大」は明治11年(1878)創業の老舗旅館で、見事な内観の大広間には萩出身の画家・松林桂月の書画が飾られていて、館内ミニツアーも行われています。

老舗料亭でもある「高大」の料理は厳選された萩の旬の食材を使用した和食・洋食などをセレクトできて、個数限定の高大オリジナルの夏みかんゼリーは絶品。

萩循環まぁーるバスの基点となるバスセンターのそばにあり観光に最適ですが、中心部に位置しているためビジネスでもおすすめの老舗旅館です。

【萩の御厨 高大 Information】
住所:山口県萩市唐樋町80番
TEL:0838-22-0065
チェックイン:16:00〜22:00(プランにより異なる)
チェックアウト:~10:00(プランにより異なる)
客室数:20室
駐車場:30台
公式サイト:https://www.takadai.co.jp/top/top.html
予約サイト:Yahoo!トラベル楽天トラベルJTBagoda
高大(食べログ)

以上、日本の礎を支えた萩に現存する5つの世界遺産を紹介しました。ご参考にしていただけましたら幸いです。

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