2020年は東京オリンピックが開催されますが、同じ年にサッカーのヨーロッパのチャンピオンを決める大会、ユーロ2020(UEFA EURO 2020)も6月から7月にかけて開催されます。
ユーロ2020ではUEFA60周年記念の特別大会として、ヨーロッパ12ヶ国に分散されて開催されるという珍しい大会形式です。
2019年11月現在、何カ国か出場国が決定しており、予選も佳境に入っております。
どんな国が出場するのか、どんな大会になるのか、楽しみで待ちきれない自分がいます。
ちなみに私は過去、ユーロの予選を観戦したことがあり、今回はその時のことについて紹介します。
ノルウェー VS ブルガリア
私が観戦したのは、前回大会のUEFA EURO 2016 フランス大会の予選で、ノルウェーを旅行中に観戦しました。
対戦カードはノルウェー VS ブルガリア。
ヨーロッパの中堅国同士の対戦。なんともマニアックな対戦カードでした。
同組にはイタリアやクロアチアがいましたが、日程的にこの対戦カードの観戦となりました。
ノルウェーもブルガリアも、1990年代は強豪国のひとつとして数えられ、ノルウェーには19・20年シーズン現在のマンチェスター・ユナイテッドの監督である、オーレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjær)や、名DFのヘニング・ベルグ(Henning Stille Berg)、長身FWのトーレ・アンドレ・フロー(Tore André Flo)がいました。
一方のブルガリアでは、クラシミール・バラコフ(Krasimir Balakov)や、日本のJリーグのチームである、柏レイソルでもプレーした、左足の強烈なシュートを放つフリスト・ストイチコフ(Hristo Stoichkov)がいました。
最近では両チームとも国際大会に出場することができていません(ノルウェーの最後の出場はワールドカップは1998年、ユーロは2000年。ブルガリアの最後の出場はワールドカップは1998年、ユーロは2004年)。
ノルウェー代表のホームスタジアムであるオスロにある、ウレヴォール・スタディオン(Ullevaal Stadion)での開催。
2014年10月13日20:45にキックオフ(寒かったです)。実力はほぼ互角の両チーム。拮抗した試合が見られました。
スタジアムそばでの、ノルウェー代表グッズの販売
この店は2019年11月現在は閉店しているようですが、盛り上がっていました
正面の席を購入せずに斜めの席を購入しました。だって値段が3倍違うんだもん。うろ覚えですが、正面の席は300NOK、斜めの席は100NOKでした。
後で言えることですが、スポーツやライブ、オペラなどの観戦は高くても眺めがいい席にしたほうがよいと思います。ケチったり、妥協したりすると、絶対に後悔しますよ。
鼓笛隊がスタンバイしています
鼓笛隊の入場シーン
ノルウェーのビールの売り子さん。かわいい
電光掲示板での選手紹介
両チーム整列
ノルウェー国歌斉唱の様子
スターティングメンバーの写真撮影
いざキックオフ! ちなみに左の選手が2020年に湘南ベルマーレに加入した、タリク・エルユヌシ(Tarik Elyounoussi)選手
得点を喜ぶノルウェー代表のシーン3連発
試合を見た感想と評論ですが、ノルウェー代表はテクニックはそれほどでもないのですが、グラウンドを広く使い、展開していくサッカー。
よく言えばマジメで質実剛健。悪く言えば地味で面白さに欠けるサッカー。
むしろブルガリアの方が、パス回しが上手で、テクニックはノルウェーより上でした。
ノルウェーのサポーターは「ノルゲ!(Norge!)」と掛け声をあげて応援していました。
ヨーロッパなので、もっと熱狂的かと思いましたが、全体的に見ておとなしいイメージ。
むしろブルガリアのサポーターの方がスタジアムの一角にしか陣取ってないにもかかわらず、男性の野太い声で「ブルガリ!(香水か)」という掛け声が響き渡っていました。
ブルガリアのホームではブルガリアのサポーターは、どんだけ熱狂的なんでしょうね。アウェイチームが大変そう。。。
試合を通じて両チームの戦力を見て、「これくらいのレベルなら、日本代表は勝てるかな。いや、勝ってもらわない困る」と、率直に思いました。
結果、試合は2-1でノルウェー代表の勝利でした。
ノルウェー代表の今後は…
北欧好きの私はノルウェーを応援していますが、ユーロ2020の予選ではF組に属していて、スペイン、スウェーデン、ルーマニアと同居する『死の組』とも呼べる、厳しいグループにいます。
予選突破は正直厳しいですが、UEFAネーションズリーグ2018-19で、リーグCのグループ3で首位になったため、予選敗退したとしても、プレーオフに参加できます。
現在のノルウェー代表には有望な若手が何人もいます。
『神童』と呼ばれるマルティン・ウーデゴール(Martin Ødegaard)や、ベルギーのジュピラー・プロ・リーグのKRCゲンクで活躍しているサンダー・ベルゲ(Sander Gard Bolin Berge)、そしてアイルランドの闘将、ロイ・キーンに報復タックルで破壊されたアルフ・インゲ・ハーランド(Alf-Inge Håland)の息子で、2019のU-20ワールドカップで新記録の1試合9得点を挙げ、現在はオーストリアのレッドブル・ザルツブルクで得点を量産し、ヨーロッパの強豪チームから注目されているアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Håland)がいます。
そして、監督はスウェーデンの名将である、ラーシュ・ラーゲルベック(Lars Lagerbäck)。彼がうまくチームをまとめ上げて、強くしてくれるはずです!
個人的な思いですが、ユーロやワールドカップで、彼らの勇姿がぜひとも見たいですね。
同じ北欧のアイスランド代表が、ユーロやワールドカップに出場できたことは自分のことのようにうれしかったです。
ノルウェー代表を含め、他の北欧のチームも心から応援しています。