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ノルウェーのベルゲンで逮捕・一時拘束された時の話


前回の記事では、ほのぼのとした話を投稿しましたが、今回は嘘のような本当の話。笑われたくないけど笑われちゃうだろうなっていう話を紹介します。

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ノルウェーのベルゲンで逮捕・一時拘束された時の話

2014年10月、ベルゲンに滞在中に起きたことです。
ある日の朝、ベルゲンからフィヨルドを見に行くため、ベルゲン駅に向かい、駅の中でノルウェー・ナットシェル(周遊パス)を手に入れました。
出発までまだ時間がたっぷりあったので、一旦ホステルへ戻ることにしました。

すると、その帰り道に警官を名乗る二人の男に声をかけられました。

ノルウェー旅行の前にカナダへ旅行していた時、カナダ人の友達から「俺の日本人の友達が警官を名乗るスリにカナダで金を取られたから気をつけて」とアドバイスされたことが頭にあり、「はい、出た!こいつらか! 平和なノルウェーでもこういうのがいるんだな」と思い、二人が警官の身分証を提示しているにもかかわらず、それも偽造と思い込み、信じることができなくて、言葉がわからないふりして逃げようとしたら、呼び止められ腕を掴まれました。

動揺して抵抗したら、「Calm down!(落ち着け!)」と、肩を押さえつけながら言われたけど、「落ち着けるか!」と思ったので、さらに抵抗して逃げようとしました。

そしたら二人の警官に無理矢理取り押さえられたので、怖くなって「Why!?」「Help me!」と叫びながら必死に抵抗してたら、一人の警官が必殺仕事人のようなドヤ顔をしながら手錠を出してきました。

「落ち着けと言いながら真っ先に手錠を出すんかい!」と気が動転した私は、手錠を掴んでさらに抵抗しました。

ついに私はアメリカでカーチェイスをした末、警官に捕まった犯罪者のように、うつ伏せにされ、腕を後ろに回され、手錠をかけられました。

その時は雨が降っていたので、レインポンチョを着ていました。うつ伏せにされた際にそのポンチョが顔に貼り付いてしまい、息ができなくなりました。

やばいと思ったので、抵抗するのはもうやめました。諦めました。

薄々本物の警官だとはわかっていたけど、なんで捕まったのか、さっぱりわからないので、私は「Why!?」と何度を叫びながら、二人に連行されました。

どこに連れられるかわからないので恐怖におののいてました(当時はイスラム国が台頭してきたり、世界情勢が不安定でしたから余計に)。

すると、近くの無機質な建物に連れてこられました。

そこにパトカーがあったので、彼らをやっと信用したと同時に安堵しました。

さっき取り押さえられていた時、誰も助けてくれませんでした。

そりゃそうだ。だって本物の警官だもの。そして私は完全に不審者扱い(笑)。

そして手錠を後ろ手にかけられた状態で「パスポートはどこだ?」と聞かれ、目で合図しました。

体をまさぐられましたが、パスポートのある場所がわからないようなので、そこで手錠を外され、私自身でパスポートを提示しました。

これでやっと身の潔白が証明されました。

雨だったからパンツはずぶ濡れ。散々な目に遭いました。

すると警官が「コーヒー飲む?」と、「かつ丼食べるか?」のようなノリで言ってきました。

むかつくけど飲みたかったので「please」と答えました。

コーヒーをいただいたけど、ブラックでした。ブラック飲めねーよ!と思いながらも、とにかく落ち着きたかったのと、寒さに勝てずに飲みました。

その後なんで捕まえたのか聞いたら、「声をかけたら、逃げて暴れただろ。crazyな奴だと思ったからだよ」だってさ。

それはお前らがいきなり取り押さえようとしたからだろ!と思いました。
取り押さえるタイミングが早過ぎだっつーの!

私も「二人が警官を装ったスリだと思ったの。だって制服着てないでしょ。身分証もフェイクだと思った」と答えました。
「時々着てるよ」と言ってたが、知るか!と思いました。
誤解が解けて、安堵した私に向かって手錠をかけた警官が、満面の笑みでサムアップしてました。

「Yeah!」じゃねーよ!と思いました。ていうかお前ら、笑ってないでひとことくらい謝れよ‼︎

そして釈放。

叫び過ぎて声を枯らし、恐怖で腰を抜かしながら、ベルゲン駅に向かいました。

その後、フィヨルドを見に行きましたが、景色は素晴らしく、その時に仲良くなった人もいましたので、いい思い出になったけど、警官に捕まって連行されたことの方が忘れられませんよ!

消し去りたいこの記憶、恥ずかし過ぎてベルゲン歩けねーじゃんか!

警官と格闘して取り押さえられたため、一日中体の節々が痛い。

特に両腕が筋肉痛。それと右手の中指の皮がベロンと剥けてしまいました。

この後、フィンランド・エストニア・ラトビアを旅行しましたが、その間ずっと中指が痛くてイラついていました。

こんな目に遭うくらいなら、偽警官にだまされて金を取られる方がまだマシだと思ってしまいました。

手首が赤くなっているのは、手錠の跡

帰国後、ノルウェー大使館に行って、絶対に抗議してやる!と思っていた私ですが、彼らのような警官が存在しているから、ノルウェーは治安が良く、平和でのどかな社会が保たれているんだと思い、結局泣き寝入りしました。

それでも海外一人旅をやめられない私が現在もここにいます。そんなお話でした(大晦日にどんな話してんだ)。

こんな話をしておいて何ですが、ノルウェーの人々は優しくて穏やか。
ノルウェーは気候と旅行者の懐の中は寒くなるけど、ひとたび訪れば、人の心が暖かくなる素敵な国でした。

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