東北屈指の名湯として知られている福島県の「高湯温泉」。
慶長12年(1607)開湯という400年以上の歴史をもつ高湯温泉には、豊富な湯量を誇る乳白色の源泉を堪能できる温泉宿や共同浴場が点在しています。
そこで今回は福島県・高湯温泉にある、おすすめの共同浴場と温泉宿を紹介します。
高湯温泉へのアクセス
高湯温泉のアクセスですが、JR福島駅から高湯温泉へ向かう路線バスが運行しており、自家用車でも東北自動車道のICからそれほど離れていないので、山間の温泉街にしてはアクセスは比較的良好といえます。
高湯温泉のおもなアクセス方法は次のとおりです。
【車の場合】
東北自動車道「福島西IC」より約15km
【公共交通機関の場合】
福島交通バス「高湯行き」で約40分
※最新の時刻表はこちらをご参照ください。
上の写真を参考程度にご覧になっていただけばと存じますが、路線バスの本数は少ないです。
したがって、自家用車を利用しない方は、宿泊する温泉宿の送迎サービスを利用して、福島駅から高湯温泉に向かう方が現実的といえます。
高湯温泉のおすすめの温泉宿と日帰り共同浴場
安達屋旅館
高湯温泉の開湯と同じ年である、慶長12年(1607)創業の老舗温泉旅館「安達屋旅館」。
県内屈指の大きさを誇る大露天風呂が「大気の湯」が名物で、女性専用の時間帯(18:00~21:00)があるのが、女性の宿泊客としてはうれしいところです。
炭おこしの囲炉裏で味わえるお食事は、安達屋ならではといえます。
貸切露天風呂「薬師の湯」で乳白色の源泉を独り占め。贅沢なひと時を過ごしてみましょう
旅館 ひげの家
「日本秘湯を守る会」の会員で、高湯温泉にある隠れ家的な旅館「旅館 ひげの家」。
地元産の旬の素材を使った会席料理と、渓流沿いにある源泉掛け流しの露天風呂を堪能するいう、極上な時間を過ごしてみましょう。
吾妻屋
先に紹介した「ひげの湯」と同様に、「日本秘湯を守る会」の会員である「吾妻屋」。
歌人・斎藤茂吉が愛したこの温泉宿で、加水・加温が一切なしの100%源泉掛け流しの温泉と、落ち着き払った雰囲気の純和風の客室でゆったりとくつろいで、日頃の疲れを癒してみましょう。
旅館 玉子湯
明治元年(1868)創業、茅葺き屋根の湯小屋が目を引く温泉旅館「旅館 玉子湯」。
美肌の湯と評判の源泉掛け流しの温泉と、地元の食材をふんだんに使ったお食事を堪能してみましょう。
旅館から渓流を挟んだところに湯小屋と露天風呂があります
この旅館のシンボルといえる湯小屋「玉子湯」
福島の自然を間近で感じられる露天風呂「天渓の湯」。屋外にはこのほか、女性専用の露天風呂「瀬音」と足湯「のんびり足湯」があります
館内には大浴場「滝の湯」と、内湯「仙気の湯」がありますので、さまざまな温泉を楽しむことができます。
夕食の一例。福島の地鶏「川俣軍鶏」を使ったコース料理です
朝食の一例。地元の食材の良さを活かした健康的な料理の数々。ちなみに鉄鍋に入っているのはエビワンタンで、中央上部の皿(パンや納豆など)はビュッフェ形式でご自身でとってきます
高湯温泉 あったか湯
宿泊せずに気軽に高湯温泉で日帰り温泉を楽しみたい方は、共同浴場「高湯温泉 あったか湯」に行ってみましょう。
加水も加温もしない源泉掛け流しを堪能できます。しかも露天風呂です。
高湯温泉は、福島県で屈指のドライブライン「磐梯吾妻スカイライン」沿いに位置しているので、ドライブ中に「高湯温泉 あったか湯」に立ち寄り、日帰り温泉を楽しむのに最適といえます。
館内には休憩室もあるので、風呂上がりにゆっくりと休むことができます
共同浴場の近くにある「あったか温泉公園」で、気軽に足湯を楽しめます
冬は積雪により足湯を楽しむのは難しい。公園へはこの足跡から入ってみました
高湯温泉は磐梯エリアの観光拠点として最適
福島県の高湯温泉は、山形県の蔵王温泉や白布温泉と共に「奥州三高湯」と呼ばれている名湯です。
先ほど申し上げたとおり、高湯温泉は「磐梯吾妻スカイライン」沿いにあるので、ドライブの際に高湯温泉での日帰り温泉や宿泊をプランとして組み込んでもよいし、公共交通機関や送迎サービスを利用して訪れるのもよいでしょう。
東北屈指の名湯・高湯温泉で、源泉掛け流しの温泉を存分に堪能してみましょう。
以上、【福島の秘湯】高湯温泉でおすすめの日帰り共同浴場と温泉宿を紹介しました。
ご参考にしていただけましたら幸いです。