群馬県の人気温泉街のひとつである四万温泉。
四万温泉には、スタジオジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルにもなったことで有名な旅館があります。
その名は【積善館】。
積善館は元禄7年(1694)開業、日本最古の木造湯宿建築として重要文化財に指定されている貴重な温泉旅館です。
今回はその積善館の魅力についてあますことなく紹介します。
【四万温泉のランドマーク的な旅館】積善館
四万温泉は群馬県吾妻郡中之条町にある温泉地で、宮城県の峩々温泉(ががおんせん)、大分県の湯平温泉(ゆのひらおんせん)と共に、胃腸病に効く「日本三大胃腸病の名湯」と呼ばれています。温かいまま飲むと胃腸が活発になり、冷たくして飲むと便秘に効果があるとされています。
そんな積善館は四万温泉の代表的な旅館のひとつ。
鮮やかな朱色の手すりが特徴の「慶雲橋」と、当時の湯宿建築の雰囲気を色濃く残す積善館の佇まいが訪れる人々を魅了します。
上の写真と同じ位置から撮った夜の積善館の幻想的な佇まい
積善館の中を一挙紹介します
お次は積善館の中を紹介します。積善館が有名になった代表的なスポットといえば「浪漫のトンネル」。
冒頭でもお伝えした通り、浪漫のトンネルはスタジオジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルのひとつになったところ。
本館と山荘をつなぐ通路となっています。
その空間はまるで本当に異世界に誘うかのような幻想的な様相。
上の写真はネットでよく見かけるエレベーターに向かう道ではなく、逆側から撮った写真ですが、個人的にはこっちの方が好きでした。
もちろんエレベーターに向かう側からの写真も撮ってます。この幻想的な光景を見たくて観光客がこぞって訪れてきます。絶好の写真撮影スポット
ノスタルジックな雰囲気を醸し出す廊下。写真の左側にあるのは「元禄の湯」
国の登録有形文化財で、大正ロマンの雰囲気を残す元禄の湯。内部は写真撮影禁止
“画像:Booking.comより引用”
山荘と露天風呂がある佳松亭をつなぐ、赤い絨毯と壁にかけられている鏡の調和が見事な「鏡の廊下」
積善館内で歴史ツアーもあります。くわしくは公式サイトをご確認ください
1984年公開の映画「天国の駅」のロケ地にもなったとのこと。写真は若かりし頃の吉永小百合さんと西田敏行さん
1階の元禄の間は「歴史資料室」となって一般公開されています
私はひとり旅なので、壱番館の1名部屋の洋室に宿泊。バス・トイレは共同で客室にはありません
豪華ではないが、素朴な味わいで色彩豊かな「積善弁当」が夕食
からだに優しいヘルシーな朝食弁当
この他、貸切風呂やラウンジ、おみやげ処もあり、宿泊するだけでさまざまな過ごし方を楽しめます。
四万温泉の数ある旅館の中で、屈指の人気を誇るのも納得の温泉旅館ですね。
【積善館 Information】
住所:群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
TEL:0279-64-2101
積善館の宿泊予約
積善館の宿泊プランは多種多様ですが、その中でのピックアッププランは、東京駅と四万温泉を往復する送迎バス「四万温泉号」に乗っていくツアーです。
理由はなんといっても楽だからです。ドアtoドアで東京から四万温泉まで行けるので、自家用車がない方にとっては超絶便利です。
ただし、難点がひとつあり。それは当たり前ですがバスの時間が決まっているため、旅行の自由度がどうしても低くなることです。
必然的に観光の時間が制限されてしまいます。要は便利を取るか、観光の自由度を取るかです。
いずれにせよ、積善館の宿泊と四万温泉の観光はステキな旅となること間違いなしです。
上里サービスエリア(下り)限定のスウィーツ「こむぎっち焼き」。写真では見えませんが、中にはあんこがぎっしり詰まっています
四万温泉のバスターミナル。乗り遅れのないように
以上、群馬・四万温泉にある温泉旅館「積善館」の魅力について紹介しました。
ご参考にいただけましたら幸いです。