【焼きとり こうもり】長門市駅近くの人情味あふれる名物店


山口県北部の日本海に面した長門市。長門湯本温泉や俵山温泉といった温泉地が有名ですが、じつは長門市の焼きとりは日本7大焼きとりのひとつに数えられるほどのご当地グルメになっています(ほかは室蘭市・美唄市[ともに北海道]、福島市[福島県]、東松山市[埼玉県]、今治市[愛媛県]、久留米市[福岡県])。
今回はJR長門市駅そばにある、一軒の焼きとり屋について紹介します。

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焼きとり こうもり

山口県萩市から長門湯本温泉へ車で向かう道中、すっかり暗くなってしまったので、どこかで夕食を食べていこうと思い、JR長門市駅前のロータリー内にある駐車場に車を停めました。

長門市は先に書いた長門湯本温泉や、漁港が栄えている仙崎、鮮やかな朱色が美しい千本鳥居がある元乃隅神社などが有名ですが、長門市駅周辺はガイドブックにも載っていなくて、どんなところなのかさっぱりわからなくてちょっと謎でした。

JR山陰本線と美祢線が交わる長門市駅。どんな規模かは想像つかなかったが、実際に見てみると失礼ながら思っていた以上に周囲に何もない、極めてこぢんまりとした駅と街並みでした。しかも訪れた時が夜間のためか、歩いている人がほとんどいませんでした。

車を降りて食事ができるところを探そうと駅前を歩いていると、警備員か整備員か職業はわかりませんが、制服を着たおっちゃんがひとりいましたので、この辺りで食事ができる店がないか聞いてみることにしました。

「ここら辺でおすすめなのは、“こうもり”だよ。焼きとりがすんげーおいしいから。駅から歩いてすぐだよ。行ってみなって」

といったようなノリと耳障りのいい山口弁で教えてくれました。地元の人がそこまで言うなら間違いないと思い、いざ“こうもり”へ向かうことにしました。

「焼きとり こうもり」は長門市駅前のロータリーを出て直進すぐという好立地、距離にして100メートルを少し越えたところに位置しており、道に迷うことなくたどり着けます。

明かりがあまりない暗がりの街を照らすかのような大きい提灯と看板。のれんをくぐり抜けて店に入ると、カウンター席のみが8席ほどの、こぢんまりとした店内。店員と客との距離感が近く、まるで友達の家に遊びに来たかのような雰囲気。

お客さんは地元のおっちゃん1人と、若いカップル1組のみ。店員さんはロングヘアーのスラッとした体型の女将さん。気さくで人情深い態度が好感を持てます。奥にはその女将さんの旦那さんであろう男性が、おもに会計係をしていました。「女性にばかりやらせてないでもっと働けよ」と、偏見に満ちた思いを抱きつつ、それはさておき、夫婦どちらかのお母さんであろう女性がひとり。女性ふたりで調理担当といった感じでした。

カウンターに座り、メニューを見て適当に注文しました。

ゆずこしょうをつけて食べるかしわ(150円)は絶品

すなずり(140円)。すなずりとは鶏の胃袋のひとつ。コリコリした独特の食感

皮(150円)。この店のは肉がついているめずらしい鶏皮

焼きとりを堪能して他にも何か注文しようとメニューを見た時、「平太郎」というのが気になったので注文してみました。

平太郎(300円)とたこキムチ(450円)。酒肴としては最適。酒が猛烈に飲みたくなったが残念、私は車で来たので仕方なくウーロン茶にしました

「平太郎(へいたろう)」とは、オキヒイラギという平べったくて小さな魚のこと。この店では上の写真のように5匹だけではなく、次から次へと追加され、いちいち数えてないからわからないけど、トータルで10〜15匹くらいだったかな。

平太郎は頭ごと食べられる魚で、味はとっても美味。箸も酒も止まらなくなる逸品です。

ちなみに山口では他にも「金太郎」と呼ばれる魚がありまして、おもに天ぷらにして食べられるそう。金太郎は「ヒメジ」という魚の愛称です。

この「こうもり」は長門でいちばん古くからあった焼きとり屋だそうです。
若いカップルとは話すことはなかったが、客の地元のおっちゃんや女将さんたちと私の山口旅行の話で盛り上がった。コロナ禍のなか、東京から来た私を嫌がることなく受け入れてくれました。
長門へ来る機会があったら、ぜひ人情焼きとり屋「こうもり」へ立ち寄って見てくださいね。

【焼きとり こうもり Information】
住所:山口県長門市東深川911
TEL:083-722-0617
営業時間:14:00〜21:00
定休日:火曜日
参照サイト(食べログ)

※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が通常と異なる場合があります。ご訪問時は事前に店舗および公式ウェブサイト等で最新情報をご確認ください。

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ガイドブックに載っていない店に入るのが旅の醍醐味

ガイドブックを見ながら有名店や人気店に入って、美味しい料理を嗜むことは旅の楽しみのひとつであることは間違い無いのですが、ガイドブックを載っていないような、地元の人しか行かないような店を開拓するのも、国内・海外問わず旅の醍醐味であります。

私個人は後ほど知ることになりますが、駅のロータリーを出て「こうもり」が見えたら左に曲がってまっすぐあるいていくと、焼きとり屋やラーメン屋、居酒屋などが軒を連ねています。長門市駅に訪れたら、ぶらりと散策をしてみてもいいでしょう。

新たな発見に胸を踊らせるのも、すばらしい経験・思い出になること間違いなしです。
以上、長門市駅近くの人情味あふれる名物焼きとり店「こうもり」について紹介しました。

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